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【解体新書②】ブヨン出生秘密にみるナクス復活『還魂』

物語のはじまりは、200年前にソ・ギョンが残した氷の石。

チン・ソルランのように盲目で強い神力を持ち、チン家の長女として生まれたチン・ブヨンは、200年前と現在とをつなぎ、氷の石の秘密を解くための重要人物でした。

そんなブヨンの生い立ちとナクスの関係を、ムドク、ヨンと共に改めてまとめてみました。

ブヨン生い立ちの秘密

魂:ソルラン 体:ブヨン 名:ブヨン
チン家の長女として誕生

本来は死産するはずだったブヨン。

チン家の血を途絶えさせたくないチン・ホギョンは、鎮妖院に封印される氷の石を使い、ブヨンの魂を呼び戻して欲しいとチャン・ガンに懇願。

結果チン・ソルランのように盲目で、水の気を感じることができる強い神力を持つ子として誕生。

もともとブヨンの魂は存在しなかった

氷の石に閉じ込められていたチン・ソルラン(雪蘭)の魂が還魂して生まれたのがブヨン。

ブヨンは「ソルランのような神女」ではなく、「ソルランそのもの」でした。

その後チャン・ガンは、鎮妖院には氷の石を返さず、邪術(還魂術)に使うことで、ウクが誕生、妻トファを失います。

魂:ソルラン 体:ブヨン 名:ブヨン
チン・ムに利用され氷の石を発見

10年前チン・ムは、師匠チャン・ガンが敬天大湖に封印した氷の石を見つけるために姪の神力を利用。

ブヨンは、チャン・ガンの子だと思い込んでいた、父チン・ウタクも何の罪悪感もなく加担。

氷の石発見直後、そのまま敬天大湖に投げ出されたブヨンは、死んだものとされていた。

ボギョンをはじめしょうもないチン家

発見したのがソルランだったならば、この事態はどれほど恐ろしく悲しいことだったか。

 

しょうもないチン家婚外子と婿コンビですが、劣等と嫉妬の塊ウタクは、チャン・ガンが自分の子ゆえ、邪術でブヨンを助けたのだと思い込んでいました。

死んだと思われていたブヨンは、サリ村でムドクとして育ちます。

ナクス/ヨン生い立ちの秘密

魂:ヨン 体:ヨン 名:ヨン
チョ・チュンの娘として誕生

天附官の数星職であり、官主チャン・ガンの親友でもあった、父チョ・チュンの元すくすくと育つが、20年前松林総帥パク・ジンが父を斬るのを目撃、一家全滅してしまう。

まだ幼かったヨンは、松林への復讐心を胸に生きることに。

天涯孤独になるヨン

チャン・ガンの邪術を知り、口封じのためチン・ムに還魂人にさせられ暴走&石化したチョ・チュン。

一家全滅は、チャン・ガンへの見せしめでもありました。

目撃したのは、松林が担う還魂人退治の一部ですが、まだ幼いヨンには理解できず。

魂:ヨン 体:ヨン 名:ナクス
天下一の刺客ナクスとなる

父の死後、チン・ムに拾われタニャン谷で修練しながら育つ。

チン・ムの指示のもと、還魂した後の術士たちを斬る、天下一の刺客ナクスとなる。

悲しき刺客ナクスの最期

本当の敵チン・ムに、忠誠を誓うせつな過ぎるナクス(落首)。

しかし、チン・ムの裏切りにより松林に追われ、サリ村でムドクに還魂することに。

官主チャン・ガンが行方不明となり、天附官で大盤振る舞いの副官主チン・ム。

良心の欠片もなく、世子をそそのかす師匠でもありました。

ムドク生い立ちの秘密

魂:ソルラン 体:ブヨン 名:ムドク
サリ村でムドクとして育つブヨン

死んだと思われたブヨンはサリ村の老婆に助けられ、死んだ孫と同じ名前ムドクとして生活。

3つの名前が混在

記憶を失って発見されたブヨンですが、サリ村のムドクも魂はソルランであったことになります。

盲目なのに、まるで見えているかのように生活するムドクを、不思議に思っていたソイとも出会います。

魂:ナクス(ヨン)体:ブヨン 名:ムドク
ナクスがムドクに還魂

松林との戦いでパク・ジンに致命傷を負わされたナクスは、逃れるためサリ村でムドクに還魂。

傍にいた女性に還魂したはずが、なぜか盲目で非力なムドクに還魂してしまい、術士としての力は失ってしまうが、ムドクの目は見えるようになる。

ソルランに選ばれるナクス

ナクスの意図せぬ還魂には、ソルランの神力が働いていたことがのちに判明。

ソルランが感じたナクスの水の気は、ただならぬものだったことでしょう。

ナクスが還魂したことによって、4つの名前を持つことに。

還魂後のナクスの身体は、松林に保管されていたが、チン・ムに盗まれ燃やされてしまう。

魂:ナクス(ヨン) 体:ブヨン 名:ムドク
チソル楼に売られウクと出会う

チソル楼で出会ったウクは、一目でムドクがナクスの還魂人であることに気付く。

ウクの侍女であり師匠という、滑稽な都城での生活がはじまる。

修練を重ねることで、お互いなくてはならない存在となり、次第に惹かれ合っていく。

仇討ちの都城

会う人すべて、デスノートに名を連ねるような刺客度満点のナクス。

力を取り戻したいナクスと、周りの術士たちに早く追いつきたいウク。

利害の一致ではじまった命懸けの秘密生活ですが、本当にこれまで孤独だったのか、と疑いたくなるほどに高いナクスのコミュ力。

還魂後も度々、ソルランの不思議な神力を感じながら過ごします。

魂:ナクス(ヨン) 体:ブヨン 名:ムドク
チン・ムに暴走させられる

ウクとの婚姻も決まり幸せの絶頂だったムドク。

しかし、ムドクがナクスの還魂人だと気付いたチン・ムは、再びムドクを刺客に仕立て上げ、死へと追い込む。

暴走したムドクは、還魂人の墓場といわれる敬天大湖に身を投げるが、チン・ホギョンの計らいにより引き上げられる。

引き裂かれるふたり

チン・ムによって、父親と同じ追魂香と方術鈴で、暴走&石化させられた哀れなムドク。

ソルランの神力で、これまで暴走を回避してきたムドクですが、チェ氏の邪術恐るべし。

ムドクに刺されたウクは、氷の石の力で生き返り、換水の域に達する。

ナクス復活の秘密

ここからはシーズン2のはじまり

魂:ナクス(ヨン) 体:ブヨン 名:ムドク
敬天大湖から引き上げられる

ムドクが実はブヨンだったのか。

真相解明のためチン・ホギョンの命で、鎮妖院の術士たちにより引き上げられたムドクの身体。

引き上げられた身体は、水の気を失うもかろうじて生きている状態。

助けるにはブヨンが抑えるナクスの気を使う必要があるが、そのためにはブヨンの魂を消滅させるしかなかった。

またもはじまりはチン家

還魂前のソルランとナクスの魂が混在するブヨンの体。

体の回復のために水の気を使い果たし、過去の記憶もすべてを失ったナクス。

同時にソルランの神力も弱まることに。

シーズン2では、混乱を避けるためか、不思議なほどに「ムドク」という名が出てこない。

魂:ナクス(ヨン) 体:ブヨン 名:ブヨン
本来のナクスの顔へと変化

その後、長女ブヨンとして3年間ホギョンに鎮妖院に閉じ込めらる。

その間、神力が弱まった体の暴走を避けるため、顔だけはナクスへと変化。

ナクスの顔を知らないウクと、過去の記憶を失ったブヨンは、お互いに会っても気付かないが、魂で惹かれ合っていく。

ふたたび出会うふたり

神力とナクスの記憶回復は比例するが、「ナクスが記憶を取り戻すくらいなら神力も弱いままでいい」と言い切る、凄まじいホギョンのブヨン執着とウク嫌悪。

口の悪いナクスと相反するブヨンは、本来のヨンを思わせ微笑ましい。

もしも親友同士の子として出会っていたらとも思うが、ウクの生い立ち上ありえない。

ナクスのような言動を繰り返すブヨンに、苛立たしさを憶えながらも、少しずつ惹かれていくウク。

魂:ナクス(ヨン) 体:ブヨン 名:ブヨン
侍女だった記憶が戻る

神力が完全回復する前に、自分が何者だったのか、わかりはじめたブヨン。

ウクの傍にはいられない罪深さにも気付き、ナクスとしての記憶が消え、このままブヨンとして生きることを受け入れる。

傍牌を守るべく向かった鬼島が最期と思うも、ウクに正体を知られた上に戻ることになる。

記憶回復への絶望

お互いの存在を認識するも、正体を明かしても幸せに暮らせないと悟るふたりは、ユクの提案にも耳を傾けない。

ナクスに対し、ユク、世子、イ先生までもが駆られていた自責の念。

イ先生の配慮もあり、奇しくもタニャン谷で再会したふたりは、めでたく夫婦となり、ナクスが記憶を失うまでの時間を、愛おしむように過ごす。

魂:ソルラン 体:ブヨン 名:ブヨン
ブヨンの神力の復活

ブヨンの強い神力が戻るということは、ソルランが復活するということ。

予言通り、ナクスの記憶は消され、強い神力が戻ったブヨンとウクは、世の平和のため火の鳥と戦う。

ナクスの影だったブヨン

200年前に見た未来の混乱を阻止するために、尽力を注いできたと語るソルラン。

火の鳥を持ち出したことで、鎮妖院は崩れかけ、多くの死傷者が出ました。

ウクにナクスの消滅をほのめかすも、役目を終えたソルランは、再びナクスに魂を譲ります。

魂:ナクス(ヨン)体:ブヨン 名:ブヨン
ナクスの復活

1年後、再びナクスの記憶が戻り、鎮妖院長女として、妻として、混乱で逃げ出した妖器たちを、ウクと一緒に回収する生活のブヨン。

夢に見た公認の夫婦生活。

大湖国安泰のハッピーエンド

神力が残ったのはソルランの魂が残っているからなのか、チン家とチェ家の血が入るブヨンの身体ゆえか。

ナクスの記憶あっての神力なら、ソルランほどではないにせよ、気の面接官として重宝されるブヨン。

師匠を越えた弟子も傍らにいるナクスにとって、復讐のために磨いてきた剣術はもう必要ないもの。

「도련님(坊ちゃん)」のように、「부인(奥様)」と他人行儀に呼ぶウクですが、ブヨンの愛称であるかのように「ヨン」と呼んでいて欲しいものです。

まとめ

還魂術による王室、天附官、松林の男たちの戦いで、最高ヴィランはチン・ムのように思っていましたが、悲劇の元凶は鎮妖院チン・ホギョン。

跡継ぎを残して、鎮妖院を守りたいのはわかるが、何のために守るべきなのか、大切なことを忘れ過ぎている。

そして、それに乗っかる異母姉弟のチン・ムと、劣等感だらけの婿チン・ウタクとその姉。

しょうもないチン家の不祥事ゆえに、チン・ソルランが後始末するのは、あたり前にも思えるし、邪術に目がくらんだ官主チャン・ガンについても、ウクが後処理するのはごもっともな気が。

王に王妃、万長会と、見本であるべき大人がしょうもなく、責めもせずに後処理に追われる世子や天下四季たち。

こうしてまとめてみると、ディスり要素も満点ですが、ソルランの封印を解くという点では、チン・ホギョンはなくてはならない存在。

イ先生が、チン・ホギョンの欲に手を貸すのが不思議でしたが、ソルランが見た未来の混乱を見越してのことだったのか。

200年前の混乱を鎮める際、ソ・ギョン(光)を支えたチン・ソルラン(影)。

光輝くためには、必ず影がつきまとい、影があってこそ輝く光。

ソ・ギョンと同じ帝王星のもとに生まれたウク(煌)にも、陰で支え輝かせてくれる絶対的存在が必要と、転生して見つけたのがナクスことヨン(影)。

ナクス還魂後も、神力を使いさまざまな面でナクスを支え、間接的にウクも助けることで、未来の混乱へと備えていたソルラン。

つまり、ソ・ギョンとソルラン、ウクとナクスのように、ナクスとソルランも陰陽関係にあり、ナクスの陰に隠れて過ごすも、時が来たら表に出て、ウクを支えるつもりだったよう。

ナクスを隠れ蓑にせず、直接ウクに関与してもよさそうなのに、そうしなかった、またはできなかったのは、ソ・ギョン愛するゆえだったのでしょうか。

ナクスの毒気を取り除き、デスノートを取り上げ、力を失わせてまでウクの傍にいたいと思わせたのに、シーズン1のラストでまさかのリセット状態。

一度は絶対的存在となったウクとナクスですが、いざ混乱が起きた時に、ウクの傍にナクスがいなければ、これまでの努力がすべて水の泡。

ソルラン計画リブートのシーズン2。

イ先生が何故ウクとナクスの関係を見守るのか、何故あの方に選ばれたと発するのか。

未来の混乱までに、一度離れたふたりを何としても戻さなければならず、陰陽玉で引きつけてみたり、イ先生も協力していたように思います。

ソ・ギョンが残した氷の石は、時を越えてソルランを蘇させるためだった。

ならば、やはりウクとナクスは、世の安泰を願うソ・ギョンとソルランの、壮大な計画に利用されていたのでしょうね。

ソルランの末裔が最高のヴィランと化すのは、もしかしたら他の一族を悪者にしたくなかったのかも、と捉えてみたりもして。

再視聴するほどに、新たな解釈が出てきそうな罪深き脚本。

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