ホー・ランとシアオ・ハンの出会いと別れを、始終見守り続けた小州村のシアオ・ハンの家に飾られたガーベラの絵。
ランの生き様を示すような素敵な美術品でした。
ガーベラの絵の秘密
小州村のシアオ・ハンのお家の象徴ともいえるガーベラの絵。
実は有名な画家であるランパパの作品で、本物はランが持っていることが4話で判明。
キャンバスの裏に記されているのは、レ・ミゼラブルの名言。(後述)
まるで父の遺言のように、ランの一途な恋に勇気を与えていました。
ハン叔父がシアオ・ハンの家を訪れた時には、既に本物にすり替えられていたので、それまでの間にランが仕組んだのでしょう。
なぜ、ここに本物が飾られているのか、疑問に思いながらも、ランの気持ちを汲み取るハン叔父。
実は、ランの一番の理解者はハン叔父だったのでは、と思えるほどに素敵なキーパーソンでした。
キューピッドのようでもあり、あしながおじさんのようでもあり、賢明な親友の娘を甥のユー以上に可愛がっていたように思えます。
ゆえに19話でチン・ザオが悪さしようとした時も、ランもシアオ・ハンも知らぬ間に、手を尽くしてくれていました。
そして、最終話で適当に買ったはずの絵が、ランパパのものだということに、ようやく気付くシアオ・ハン。
ランの覚悟をも感じ取れる愛の証ともいえる絵画ですが、真実を知ると共に、儚い優曇華の開花にランが重なり、涙するシアオ・ハンも印象的でした。
- 3話:シアオ・ハンいわく「昔適当に買った」
- 10話:ハン叔父が本物が飾られていることに気付く
- 19話:ハン叔父がチン・ザオの悪さを防ぐ
- 最終話:ランパパの絵だと気付くシアオ・ハン
レ・ミゼラブルの名言
【真の恋の兆候は、男においては臆病さに、女は大胆さにある】
「一途な恋」の裏面に記された父の遺言のような名言は、ランの一途な思いを後押ししているようでした。
ガーベラの花言葉
いつでも上を向いて大きな花を咲かせ、「常に前進」「希望」などポジティブな花言葉が多いガーベラ。
劇中での花言葉【困難を恐れず、望むままに生きる】は、まさにランそのものでした。
ラン邸のガーベラ
西京に向かう日、家の庭に咲き誇るガーベラに気付くラン。
ランが「行かない」と告げるのは、植物にも詳しいハン叔父。
シアオ・ハンの家で絵画を目に当たりにしたハン叔父が、ふたりの関係に気付かないわけはないですよね。
優曇華が咲いた賭けの夜、ランとのはじまりと共に、合格通知を偶然目にし、別れをも悟ってしまったシアオ・ハン。
つき合い始めて一緒にした、まだ咲かぬ花の買いつけが、別れるランに向けてのものだったなんて。
そしてあの夜、シアオ・ハンがなぜあそこまで、大胆になることができたのかも納得できますね。
困難を恐れず、望むままに生きるランに向けての「希望」であり、「常に前進」あるのみの大胆なランにぴったりのガーベラ。
特にピンクのガーベラには、「思いやり」「崇高な愛」「愛情」「感謝」「童心に帰る」の花言葉もあるそう。
ランのお家に植えられた無数のカーベラには、思っている以上に、シアオ・ハンの熱い想いが詰まっていたようです。
観返すほどに新たな発見があって、ほんとうに惚れ惚れする作品です。
画像は豆瓣电影より