当サイトはプロモーションを含みます

『夏花』ウォン・カーウァイ香る映像美に惹かれついに華流デビュー(言承旭×徐若晗)

イッキ見完了
何となくポスターに惹かれて視聴したものの、初話から湿った艶めかしいウォン・カーウァイばりの映像美に、一気に引き込まれた「夏花」。

こんなことなら、もっと早く華流デヴューしても良かったかな、と思わずにはいられなかったけれど、こんな作品は稀のようですね。

とにかくヒロインのシュ・ルオハンが愛くるし過ぎ。

少女のような無垢なあどけなさと、色白で折れそうなほどに細いビジュアルは、薄命を予感させるホー・ランにぴったり。

韓国と日本に似ている俳優さんがいるように、中国・台湾もまたしかり。

シュ・ルオハンは、若かりし頃のハン・ヒョジュのようでもあり、時にムン・チェウォン、クァク・ソニョンに見える瞬間もあるんだけど、放つオーラは「宮」のユン・ウネ。

「宮」も今観たら、台詞下手過ぎて滅茶苦茶なんだけど、当時の韓流生活間もない私にとっては、まっすぐにシン君ことを愛するチェギョンが素敵過ぎた。

愛する人の前とは全く異なった態度を示す、カン・フンのような二番手ハン・ユーことマー・スーチャオとのティキタカ相性も抜群。

そして彼女が愛するシアオ・ハンことジェリー・イェン。

台湾版花より男子「流星花園」で一世風靡した俳優さんのようで、「夏花」に関しても彼の記事だらけですが、髪型のせいか「殺し屋たちの店」でミステリアスなサムチュンを演じたイ・ドンウクのよう。

ちなみにハン・ヒョジュとイ・ドンウクは、映画「ビューティインサイド」で共演してますね。

シュ・ルオハンとは、20歳以上も年の差があるとは思えない見事なケミで、特に想いを秘めた内面演技が素晴らしい。

終盤、口数が増えてからは、中国語がわからない私でさえアレレだったけれど、喋りや泣きの微妙さも、表現ベタで寡黙なシアオ・ハンを考えると、そのものだったとも言える。

中国語がわからないからこそ楽しめてるのかなと思う瞬間もあったけど、わかっていたらもっと楽しめるのかなと思う瞬間もあって、いろんな意味で韓流生活始めた頃の初々しい気分を始終味わえた。

すべてを掌握するユーの叔父のハンさん、シアオ・ハンとライバルになると思われたユエンチーことユー・シアンの役どころも新鮮。

特にユエンチー、まさかのランママとの情事。

ランママは、ぱっと見「SKYキャッスル」のキム・ソヒョンなんだけど、チョン・ウンチェっぽさもあり。

映画のようなカットで、序盤からの色彩センスはもちろん、エンドロールまでふたりの心情を映し出す絵画、花、魚などの芸術的小物たち。

華麗な伏線回収にも、何度心震えたことか。

監督は、チェン・カイコーやチャン・イーモウらの元で、撮影監督を務めてきたチェン・ジョウフェイとのことで、この映像美も納得。

視覚だけでなく、ジャンル豊かに聴覚でも魅せたOSTも監督厳選とのこと。

プロデューサーも脚本家も女性で、脚本家はジェリー・イェンのファンだというのもわかる。

あえて映画ではなく、ドラマでたっぷり観られた贅沢感もあるけれど、その反面映画ならもっと官能シーンが観られたかもしれないという残念さもあり、ディレクターズカットを映画版でも観たい、と思わずにはいられないほどの秀作。

本場中国ではやっと公開された、上海舞台のウォン・カーウァイの初ドラマ「繁花」が好評みたいだけど、「花様年華」や「夏花」のようにタイトルに「花」。

ウォン・カーウァイっぽくって惹かれるし、いつの時代も色褪せない魅力、改めて彼の名作映画も観返したくなりました。

センセーショナルなデビューを果たした私の華流生活。

製作数が減ってきた中で、新作選り好みしているのもマンネリ化してきた韓流生活なので、今年は華流に移行していきそうな予感。

error: Content is protected !!