イッキ見完了
4作目はいよいよ時代劇デビュー。
中国時代劇は肌に合わなくて、絶対挫折するだろうと、あまり期待せずの視聴も、意外に楽しく完走してしまった。
もっと漢字だらけで嫌気がさすのかと思ったけれど、思ったより単純明快ストーリー。
あまり余計なことを考えずに、一話30分ほどでサクサク観進められるのもよく、初心者にはもってこいの作品でした。
中国ドラマって男性よりも女主角が中心なのかしら。
女優さんたちに魅せられたのが印象深い。
まず、ヒロインの流蛍ことジュー・シューダンが可愛すぎ。
阿瑜、塵月と転生することで、純愛からアクションまで、ショートストーリーとして飽きずに楽しめた。
可憐な乙女からガルクラ将軍まで、嫌味ない演技でかなり好感。
小珒ことダイ・ウェンウェンも美しいし、青青ことパン・メイイエと、雪阡尋ことドン・ウェイとの恋も楽し。
メインよりこのサブラインのほうが気になる時もあったくらいに、チグハグだけど、独特のテンポでケミ抜群のふたり。
冴えなかったのが、どんどん美男美女に見えてくるから不思議。
そして、雪阡尋とのブロマンスも素敵だった、一番の目的だった尉遅龍炎ことワン・ホーディー。
数百年も恋し続けられるということは、あんなに自由度高めの恋愛が可能なのか。
いくら愛する人を守るためとはいえ、転生の度に傷つけ過ぎではないか。
何でもできるというより、解決する術を知っている龍王は、見方によっては天の掟を破りまくってるガキ大将。
命を削りながらのこじらせまくる龍王の恋は、もはや笑えるほどに滑稽なんだけど、ジュー・シューダンの愛くるしさで、見事に相殺されてる感じ。
しかし、こんだけこじらせておいて、最後は命格星君ことチュウ・ザンジンによるまさかの大どんでん返し。
ハッピーエンドありきで視聴していた身としては、この心外さもまた楽し。
ただ、ビジュアル視聴目的としては、隆言、ラストの昇天シーンなんかは映えてたけれど、むしろワン・ホーディーでなくてもよかったのでは、と思える場面も多く、ちょっと不満あり。
彼のよさを引き出すどころか、押し込めているような役どころで、本国での酷評はただのキャスティングミスだったのではと思うほど。
それでもこれだけ楽しめたということは、冷酷無比な主人公で大ブレイクした「蒼蘭訣」では、もっとビジュアルカット満点の、ワン・ホーディーを拝めるのではと期待。
やっぱ彼は、ツンキャラがよく似合いますから。
遇龍 / Miss the Dragon(2021)