中国俳優「王安宇」のおすすめドラマ紹介です 主演作以外も年下男子役が多い王安宇(以下アンユー)。 王安宇 ワン・アンユー 1998年2月3日生まれ 定番のワンコ系だけでなく、オレ様系など、アンユーの年下男子は幅広い。 ア ... ]]>
中国俳優「王安宇」のおすすめドラマ紹介です
主演作以外も年下男子役が多い王安宇(以下アンユー)。
| 王安宇 |
|---|
| ワン・アンユー |
| 1998年2月3日生まれ |
定番のワンコ系だけでなく、オレ様系など、アンユーの年下男子は幅広い。
アンユーの姉弟恋まとめ。

二十不惑/二十不惑2(2022)
(どちらも全40話)
アンユー演じる段振宇の相手役:卜冠今(ブー・グァンジン)
卒業を控えた4人の女子大生の葛藤を描く。
アンユーは、姉の親友に恋するフェンシング青年。
意外にロマンス重視の作品ではないので、アンユーの出番は少なめ。
一見、傲慢そうなのに、感情的にならない大人びた年下男子。
何度フラれても、自分の気持ちには嘘をつけないジェンユー。
続編はまだ未視聴なのですが、その後の恋の行方が気になります。

Go! Go! 王子様は片想い(全38話)
アンユー演じる沈哲の相手役:王可如(ワン・コールー)
「Go! Go! シンデレラは片想い(2019)」のスピンオフ。
チームでも自意識過剰、女主の姉への恋もオレ様系。
はじめてアンユーに出会った作品ですが、グラントの第一印象はめちゃ悪かった…
主カップルの姉弟恋と同時進行していく感じで、最終的には公私ともに成長していく姿が楽しめました。
ちなみにヤンズーが苦手で、本編のシンデレラの方は観ていませんが、十分に楽しめます。

キミとの距離 -Fall in Love- (全26話)
アンユー演じる段宇成の相手役:金晨(ジン・チェン)
陸上高跳びの専属コーチに恋する、一途なワンコ学生。
待ちわびた姉弟恋の主演作。
はじめは女主が苦手で不安だったけど、ワンコになつかれて、どんどんキレイに見えてくるから不思議。
少しでも大人の女性に近づきたくて、拒み続けるコーチに一喜一憂しながら、選手としても成長していく…
素敵なラブシーンも多く、アンユー好きにはたまらない作品かと。
ちなみにアンユーは、辮髪デビューにもおすすめ。
辮髪とはラーメンマンみたいな髪型のこと。
李蘭迪(リー・ランディ)との「宮廷の茗薇(2019)」は、優男アンユーに出会えますよ。

中国俳優「周翊然」のおすすめドラマ紹介です 主演作以外も、エクボがたまらない年下男子役が多い周翊然(以下イーラン)。 イーランが演じた年下男子役(姉弟恋)のドラマを、おすすめ順にまとめました。 Falling Into ... ]]>
中国俳優「周翊然」のおすすめドラマ紹介です
主演作以外も、エクボがたまらない年下男子役が多い周翊然(以下イーラン)。
イーランが演じた年下男子役(姉弟恋)のドラマを、おすすめ順にまとめました。

Falling Into Your Smile 君の笑顔にメロメロ(全31話)
イーランが演じる艾佳の相手役:王若珊(ワン・ルオシャン)
イーランといえば、やっぱ通称「君メロ」のアイ・ジャ。
サブカップルで、それほど出番は多くないのにメロメロ。
裕福な家庭で育ち、経済的にも精神的にも自立している彼女、ジンヤンを支えようと必死なワンコ。
一途過ぎて頭が上がらない一方、彼女がけなされたら怒りを抑えきれない姿も愛くるしい。
eスポーツの主力選手という役どころも、ゲーム好きのイーランにぴったり。
彼女の包容力で、公私ともに成長していく姿が微笑ましかった。

流星ロマンス(全24話)
イーランが演じる慕子希の相手役:王薇(ワン・ビン)
パラレルワールドのファンタジーロマンスなんだけど、恋愛色があまり濃くなくて。
どちらかというとホームドラマを観ている感じ。
意外にこのほっこり展開がオモシロくて、不思議と引き込まれる。
でも、このファンタジーどうやってまとめるんだろうって…
イーランは、兄の同級生に思いを寄せる姉弟恋あるある。
こちらも主カップル同様、めちゃロマンス楽しむ感じでもないんだけど、王薇が綺麗なんでケミを愛でる感じ。
出番は少ないけれど、届かぬ恋と思いつつ、一途なイーランが可愛いらしい。

未上陸(全24話)
イーラン演じる林然の相手役:蔡卓宜
姉弟恋の主演で、テンション上がるはずが、女主が苦手で始終ハマれず。
本人の声でない配音も、違和感があり過ぎた。
幼なじみなんだけど女主は弟扱いで、全く男としては見てくれない。
姉弟恋あるあるのテンション上がりそうなストーリーなんだけど。
流れも演出もイマイチで、共感度ゼロ。
エクボ男子全開なのに、すごくもったいない感じ。
姉弟恋のハズレをはじめて経験した貴重な作品。
カーレーサーでもある、イーランのライダー姿が観られたのが、唯一良かった点かな。
こういうイーラン無駄遣いは、これが最初で最後であって欲しい。
まだまだ制服着れちゃうけど、まだまだ年下男子もイケるイーラン。
どうか姉弟恋の主演が、またありますようにと願うばかり。
中国女優「楊紫」のおすすめドラマ紹介です 国によって偏りがある美人や人気の基準… 韓国も苦手な人気女優が多かったけれど、中国もまた然り。 お目当ての男主と共演でガッカリも珍しくなく… 人気女優楊紫(以下ヤンズー)の魅力も ... ]]>
中国女優「楊紫」のおすすめドラマ紹介です
国によって偏りがある美人や人気の基準…
韓国も苦手な人気女優が多かったけれど、中国もまた然り。
お目当ての男主と共演でガッカリも珍しくなく…
人気女優楊紫(以下ヤンズー)の魅力もイマイチだったけれど、今では観たい女優に大変身。
ヤンズー苦手さんにも是非おすすめしたい、私の突破口となった三作品。
元々は、ビジュアルが苦手だったのかな…
最近のヤンズーは、いい恋してるのではと思わせるくらい、どんどん美しくなっている。
でもそれだけでなく、しっかり者のハマリ役が続いているんですよね。
| 楊紫 / 杨紫 |
|---|
| ヤン・ズー |
| 1992年11月6日生まれ |
| 「如此出山(1999年)」でデビュー |
改めてヤンズーの演技を観るようになって気付いたのは、落ち着いた低音ボイスで発せられる台詞回しがとても巧いこと。
中国ドラマを観始めて感じる違和感のひとつ、ほかの声優さんやらに吹替えられる配音問題。
台詞回しも演技の一部と考える私にとっては、面白みが半減するほどの残念な気持ちに。
北京出身のヤンズーは、子役の頃からアフレコも自分で担当していたらしい。
ヤンズーのデビューは7歳だから、芸歴はめちゃ長い。
なのに生声率100%???…ありえない。
声が役に合わない事態とかなかったのかしら…
感情を込める演技が巧い俳優は、歌も上手といわれるけれど、まさにヤンズーは歌唱もイケるタイプ。
主演作のOST参加も多く、今回紹介する三作品にもすべて参加しています。

长相思 全62話
第1季(2023年)全39話
第2季(2024年)全23話
「宮廷女官 若曦(2011年)」の桐華原作で、注目度も高かった作品。
張晚意(ジャン・ワンイー)、鄧為(ドン・ウェイ)、檀健次(タン・ジェンツー)、王弘毅 (ワン・ホンイー)の豪華男主たちと繰り広げるファンタジーロマンス時代劇。
評判は良いもののヤンズー主演だし、すぐに離脱すると思いきや、あっという間に駆け抜けた第一話。
その後も、サクサクとテンポの良い展開で、気付けばドハマり。
ヤンズーは、男装キャラ玟小六、皓翎国の王女小夭の二役を見事に演じ分け。
気質の異なる男主たち… 誰推しかで全く異なる楽しみ方ができる秀作。
胡夏と張紫寧のエンディング曲を相柳役の檀健次とカバーも。

承欢记(2024年)全37話
許凱(シュー・カイ)との共演でも話題に。
過干渉な母との葛藤をハートフルに描く。
シューカイは観たいけど、女主はヤンズーでまいった…
しかし「長相思」完走で気を良くし、果敢に挑戦してみたらば、こちらも序盤から、なかなかのオモシロさ。
中盤くらいまでは、承歓ママのあまりの激しさに、心をズタズタにされるので注意。
家庭と仕事を両立しようと奮闘するヤンズーを、応援せずにはいられません。
少しずつ歩み寄り、変化していく母娘関係…
是非、最後まで頑張って観て欲しい。
エンディング曲は、ママ役の何賽飛(ホー・ツァイフェイ)さんとのデュエット。
「是妈妈是女儿」楊紫&何賽飛

国色芳華 全56話
國色芳华 第1季(2025年)全32話
锦绣芳华 第2季(2025年)全24話
「Go!Go!シンデレラは片想い(2019年)」の李現(リー・シエン)との再共演も話題に。
牡丹栽培を武器に、不屈の精神でのし上がっていくサクセスストーリー。
ヤンズーが歌うOSTや、主カップルの声ケミも耳心地よく、知己から愛へと昇華していく様が微笑ましい。
映像美、音楽、脚本の巧みさも相まって、視聴作品数が少ない中でも一番しっくりくる役どころ。
唐時代の衣装と牡丹の花々だけでなく、ヤンズー自身もこれまでにないほどの美しさ。
集大成のようにも見受けられ、まさに「女優ヤンズー花盛り」といった感じ。
このバランスの良い秀作で、ヤンズーを克服した人も多いよう。
「承歓記」で親友役だった許齢月(シュー・リンユエ)との再共演も。
エンディング曲、張紫寧 「芳華吟」にも劣らないほど耳に残る楽曲。
ここ最近はハマリ役が多く、作品としても評価が高い主演作が続いているヤンズー。
作品選びもうまくなったのでしょうか…
いずれにせよ、この三作品はハズレなし。
「承歓記」だけでなく、どの女主も数奇な母の運命に翻弄されながらも、たくましく生きていく物語。
離脱どころか、予測不能の展開に、どんどん先が気になる脚本力。
ヤンズー苦手で観ないのは、もったいないほどの秀作です。
すべての作品と言わないまでも、三作品のいずれかが、ヤンズー克服の突破口となってくれることでしょう。
ちなみに、はじめてヤンズーを完走したのは「沈香の夢(2022年)」でしたが、成毅(チョン・イー)目的で観ていたようなもの。
本格ヤンズーデビューは、肖戦(シャオ・ジャン)との現代劇「これから先の恋(2022年)」といっていい。
少しずつ克服の兆しはあったものの、苦手女主を完走できた瞬間って、なんともいえない達成感。
男主たちとのデュエットも多いヤンズー。
こちらも主題歌やエンディング曲を歌ってます。
重慶市って何故かとっても惹かれる街。 そして、何故かお気に入り俳優たちの出身地だったりする。 ティエン・シーウェイ 1997年10月14日生まれ 「卿卿日常(2022)」でブレイク 私の一番推し女優、満面の笑みに元気がも ... ]]>
重慶市って何故かとっても惹かれる街。
そして、何故かお気に入り俳優たちの出身地だったりする。

| ティエン・シーウェイ |
|---|
| 1997年10月14日生まれ |
| 「卿卿日常(2022)」でブレイク |
私の一番推し女優、満面の笑みに元気がもらえるシーウェイちゃん。
「卿卿日常」に続き、2026年は「逐玉(2026)」で世界的にブレイク。
ビジュアルだけでなく、ロマンス、アクション、コミカルとあらゆるジャンルを器用にこなす名女優。

| ジョウ・イーラン |
|---|
| 2000年11月22日生まれ |
| 「向日葵を追いかける太陽(2023)」でブレイク |
男性一番推しのイーラン。
2026年は雑誌の撮影で重慶へ。
今後、主演作が日本に上陸するにつれ、人気が出ること間違いなし。
まだまだ、少年と大人の狭間にいるような眼差しがたまりません。

| シャオ・ジャン |
|---|
| 1991年10月5日生まれ |
| 「陳情令(2019)」でブレイク |
「氷に恋したサンシャイン(2023)」は、重慶で撮影。
卒業後、デザイン事務所を立ち上げた自身と重なる役柄も話題に。
歌も演技も目茶巧いわけではないけど、不思議と誠実オーラにヤラレてしまう。
口元のホクロがたまらない艶めき。

| アオ・ルイポン |
|---|
| 1995年10月6日生まれ |
| ブレイク??? |
日本名が可愛らしいルイポン。
まだ、これといったブレイク作品はないのですが、高身長と甘いマスク、次世代ビジュアルスターとして注目度高し。
シーウェイちゃんとルイポンの共演作。
花轎を乗り間違えて別の相手と結婚してしまう、入れ替わりラブコメディ。
ふたりの可愛いケミが観られておすすめ。
キャストは一新されるものの、唐三役はシャオジャンからイーランにバトンタッチ。
3人ともグッチのアンバサダー。
ブレイクした美男美女を、いち早く起用する目利きのグッチさん。
アンバサダー御三方のお写真はグッチさんからお借りしていますが、気付けばルイポンの衣装も、イーランと同じグッチのシャツではないですか。
偶然とはいえ、我ながらびっくり。
いつの日か、ルイポンもアンバサダーになれる日が来るのかも…
中国の三大名門である上海戯劇学院を卒業しているのは、シーウェイちゃんだけ。
シャオジャンとイーランはアイドル出身。
ルイポンはモデル出身。
しかも、シャオジャンとルイポンは、社会人を経てのデビューのよう。
3人とも、私好みの魅惑のホクロ男子なんですよね。
重慶って街自体にも興味があるけど、才気あふれる美男美女が揃っていて驚き。
しかも、私の一番推しのシーウェイちゃんとイーランも出身地。
気になる出身者がいたら、また加筆するかも。
ちなみに人気上昇中の周也も重慶市出身。
今後も多くの才能を輩出していくのが楽しみですね。
最近は中国も不景気なのか… お空飛んでる古装劇より、現代劇が増えているように感じる今日この頃。 そんな現代劇の舞台が、重慶市だと妙に反応してしまう。 重慶市が舞台のおすすめ中国ドラマ。 あの日の君と(全32話) はじめて ... ]]>
最近は中国も不景気なのか…
お空飛んでる古装劇より、現代劇が増えているように感じる今日この頃。
そんな現代劇の舞台が、重慶市だと妙に反応してしまう。
重慶市が舞台のおすすめ中国ドラマ。

あの日の君と(全32話)
はじめて重慶と出会った作品。
竹已原作「ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ(2023年)」(偷偷藏不住)の姉妹作として人気。
主演は、白敬亭(バイ・ジンティン)と章若楠(ジャン・ルオナン)。
高校時代の初恋相手と再会ロマンス。
繊細な演出で、過去の傷を癒しながら愛を育んでいく、主カップルが愛おしい。
エンディングの長江ロープウェイも印象的で、この街いつか行ってみたいと思わせた。

陽だまりのキミと(全24話)
三浦春馬主演「僕のいた時間(2014年)」のリメイク。
林一(リン・イー)と李蘭迪(リー・ランディ)が主演。
リンイーって、長身のエエ男だけど「あったかいロマンス(2019年)」も全然響かなくて…
同じ監督と再タッグの「陽だまりのキミと」では、いつもの物足りなさがなく、ランディーとのケミも素敵だった。
日本オリジナルと同じく難病テーマの心温まるストーリー。
中国版は話数が長い分、加筆もありたっぷり楽しめる感じ。

氷に恋したサンシャイン(全36話)
主演は、肖戦(シャオ・ジャン)と白百何(バイ・バイハー)。
シャオジャンが生まれ故郷で撮影していたことに驚き。
これまでにない新たな姉弟恋で、役の設定も等身大のシャオジャンに近いと話題に。
しっかりものの年下男子でしたが、個人的にはもっとワンコなシャオジャンも観たかったかも。
バイハーの姐姐ぶりも好きだったけど、前座が長過ぎて最終話以降の続きをもっと観たい。
中国の行ってみたい街TOP3に入る重慶市。
劇中でも、ロープウェイやモノレールが印象的。
重慶市舞台のドラマは、主カップルたちも素敵で、中国ドラマ入門にもおすすめです。
重慶市出身の俳優は、お気に入りの美男美女が多いんですよね。
中国ドラマ「繁花」の感想(2/2)です 「繁花(2023)」には、これまでの 王家衛 (ウォン・カーウァイ/以下カーウァイ)らしさもいっぱい。 挙げればキリがないのですが… わかりやすかったとはえ、繰り返し観るほどに新た ... ]]>
中国ドラマ「繁花」の感想(2/2)です
「繁花(2023)」には、これまでの 王家衛 (ウォン・カーウァイ/以下カーウァイ)らしさもいっぱい。
挙げればキリがないのですが…
わかりやすかったとはえ、繰り返し観るほどに新たな発見がありそう。
とりあえず、1周目で特に印象的だった名場面たち。
やはり印象的だったのは、物語の転機ともなった真珠のイヤリング事件。
同じ男を愛するふたりの微笑ましい交流を、羨ましくも思っていたのですが…
まさかの大惨事に。
阿宝を支えていることに酔いしれていた自分に気付く玲子。
昇進のチャンスを奪われる汪明珠。
梅萍をはじめ、皆の心の闇が表面化。

これまで保たれていた均衡が崩れ、人間関係が瞬く間にリセット。
物語も次のステージへ。
一番の当事者たちは、阿宝の後ろ盾を断ち切るように自立することに…。
愛し方は違えど、ふたりの阿宝に対する愛の大きさを証明する出来事でもありました。
下町の女将っぽい玲子が大好きで、「夜東京」シーンはどれも印象深いのですが…
中でも真珠のイヤリングの仕入伝票をめぐる修羅場は格別。
人情味あふれる葛先生、菱紅、陶陶のすったもんだ。

見栄、嫉妬、羨望、秘恋、だまし…
玲子も含めた4人の人となりが一目でわかる、ブラックユーモアを交えての長回しのやりとりは、惚れ惚れする巧さ。
あれだけ大喧嘩しておきながら、次の瞬間は「夜東京」を救おうとしているメンバーたち。
カーウァイは、腐れ縁の描き方も極上です。
色彩のコントラストのように、場所や人物でも効果的に使われていた対比。
例えば
阿宝と陶陶もまた対比の関係にあり。

随所に登場する陶陶と芳妹の夫婦仲。
一見仲良しのように見えて、阿宝への羨望もあった陶陶。
陶陶の虚無感を倍増させる、芳妹の顔を見せない演出は「花様年華(2000)」を彷彿。
最後は、醍醐味でもある情熱キスで仲直り。
決して阿宝には超えられない粋な男に…
これまでのカーウァイの手法がギュッと詰まった見応えある夫婦。
最後の仕上げも粋過ぎる…

玲子が阿宝に贈った好運符と同じくらい胸を打ったのが切手帳。
上司であり師匠の金花→汪明珠→李李、そして旦那→再び金花へ。
巡り巡って元の鞘におさまる…
運命という名のご縁を示す重要な小道具たち。
こだわりも強く、スタッフが上海の古い切手市場で探したり、イギリスで購入したアンティークの切手帳を組み替えたりして作られた特注品だそう。
阿宝が、玲子からの運を形見離さず胸に潜ませていたのも胸熱でしたが、粋な小道具たちで、対人関係をウェットに仕上げる優美さもたまらない。
パッと浮かんだ胸熱シーンたち。
華やかさだけでなく、都会を生きる人々の浮遊感や孤独を美しく描き出すのも、カーウァイの魅力。
そう、なぜかカーウァイが描くと、誰もが持つ醜い部分も美しく映るから不思議。
高い演技力だけでなく、細部までこだわる小道具の徹底ぶりや、よくできた相関図…
きっと、何度となく観直すたびに唸ることになるであろう…
中国ドラマ「繁花」の感想(1/2)です 新作が観られる嬉しさより、不安も大きかった「王家衛(以下カーウァイ)ドラマ撮影中」のニュース。 おいおい、いつクランクアップするの? つーか、本当に完成するの? ありがたいことに私 ... ]]>
中国ドラマ「繁花」の感想(1/2)です
新作が観られる嬉しさより、不安も大きかった「王家衛(以下カーウァイ)ドラマ撮影中」のニュース。
おいおい、いつクランクアップするの?
つーか、本当に完成するの?
ありがたいことに私の心配は杞憂に終わり、ブランクを感じさせない見事な仕上がりに感無量。
制作時から不安しかなかった「繁花(2023)」が、最高傑作になるまで。
映画でもあんなに撮影期間が長いのに、ドラマだなんて本当に完成するのか…
準備期間7年、撮影期間3年。
2020年にクランクイン。
2023年から2024年の年末年始に公開。
無事公開されただけでも嬉しく、日本ではやっとこさ2026年3月にWOWOWで初放送。
全30話、1日10話ずつ、3日間で放送しきるという鬼のようなスケジュール。
でも、イッキ見するのにふさわしい作品なんですよね。
「恋する惑星(1994)」を観ていた頃は、夢にも思わなかった。
まさか、カーウァイのドラマを観られる日がくるなんて…
「繁花」も当初は映画の予定だったよう。
コケたりしないのか
なんてアホな心配ばかりしていたけれど、やはりカーウァイは裏切りませんね。
お馴染みのWKWワールドが全開で飛び込んで来るではありませんか。
ドラマならではの長尺のおかげで、主人公たちのバックグランドも丁寧に描かれている。
それだけで、かつてないほどわかりやすく仕上がっているから驚き。
煌びやかな夜の世界が舞台なのに、ヤニ臭くもなく、ノワール系もなし。
美術、衣装、俳優さん… ただただ息を呑む美しさ。
ゆえに、いつも以上にキャラ立ちも素晴らしい。
長い月日をかけて作り上げた甲斐ある完成度。
原作より、だいぶ美化されているようですが、プロット、台詞、音楽までプラスされ、カーウァイマジックにかけられるって、とっても光栄なことだと思うのですが…
ちなみに原作者の金宇澄をはじめ、いろんな有名人が特別出演しているよう。
「繁花」は、上海語でつくられた珍しい作品だそう。
これまでも、香港の熱気を描き続けてきたカーウァイ。
カーウァイ作品を熱くさせるスパイス一つともいえる広東語なしで、らしさを発揮できるのか。
これまた余計なお世話で…
上海語は広東語と同じくらい熱を帯びた言語なんですね。
カーウァイが描くからだけでなく、街自体も驚くほど似ているように思えて…
5歳で香港に移住するまでは、カーウァイ自身も上海暮らし。
いつか撮ってみたい街だったんでしょうね。
キャンキャン騒がしい女主たちも、私にしてみれば、これぞカーウァイ。
顔値高めのイケメンにのぼせてる日常から、一気に「本物の中国」に引き戻されるような、妙な高揚感がたまらない。
「繁花」には、吹替の普通語バージョンもあるそうですが、WOWOWはしっかり上海語バージョンで放送。
長い撮影期間には、俳優さんたちの上海語の練習も含まれていたよう。
上海語ならではの熱い空気が、そのまま画面を通して伝わってきます。
カーウァイが描く愛って、どちらかというと悲恋が多いのに、何故か美しく余韻を残す…
恋をした時にしか感じない、誰もが持つ心のくすぶり…
いたたまれないのに胸が高鳴る…
不思議な感覚。
人生で最初で最後の愛を、繊細かつダイナミックに描くカーウァイ。
本当に愛した人がひとりいれば生きて行ける…
「繁花」は、これまでにないほど、愛もわかりやすく描かれている。
貧しい青年から実業家へと上り詰める男主。
玲子と汪明珠、タイプの異なるふたりのデキ女を抱える理想のプレイボーイと思いきや…
初めは、どっちつかずで、煮え切らないヤツなのかとも…
女性に固執しないのは、自分のせいで誰かが不幸になるのが、とにかく許せないからなんですね。
早々に、阿宝の現在に恋バナは無しなことに気付いてしまったけれど、胡歌のたたずまいには胸が躍った。
格好よくスーツを着こなす姿は、まるで「花様年華(2000)」のチャウ。
散財してでも仲間を助けようとするする姿は、「今すぐ抱きしめたい(1988)」のアンディ。
華やかさに酔うことなく、またいつでも労働服を着れてしまうような、表裏一体の危うさ。
ゆえに、もしかしたら… と胸騒ぎしながら、マネーゲームも楽しめました。
来るもの拒まず、去るもの追わずと思いきや、梅萍だけは受け入れない頑固さも。
最後まで、自分のためだけではない阿宝イムズ。
上海生まれの胡歌が起用された理由がわかる気がしました。

恋愛に関しては、雪芝ですべてを悟ってしまったような阿宝。
淡い恋にはじまり、長い年月を経てのせつないやりとり。
傷つきたくも傷つけたくもない、阿宝の気質の元となっているのでしょうか…
阿宝にとってマイホームのようなレストラン「夜東京」の店主。
女主3人の中で一番好きだったのが、1号さんのような玲子。
阿宝と同じくらい情に厚く、生粋の姉御肌で経営者タイプ。
下町の女将といった感じなのに、手足を組んだり、いつも何かつまんでいる姿さえも、気品に満ちていて惚れ惚れ。
金銭のがめつさ、恩着せがましさもあるけど、阿宝を繋ぎ止める常套手段というよりは、戯れのようなもの。
どんなことがあっても、自分の元に阿宝は帰って来てくれるという自信…
一方で、汪明珠のようにビジネスパートナーとしても力になりたい欲もあり。
本来の姿を取り戻し、才を開花させていく姿も圧巻でしたね。

自分で店を持つきっかけをくれた阿宝。
あんな粋な贈り物をされたら…
恩返し、やさしさ、好意…
こういう、あいまいな心理描写が本当に長けているカーウァイ。
自ら悟って、引き際を見極められる玲子は、本当にかっこよかった。
仮に強慕傑が一緒になれたとしても、心の中には阿宝が居続けたでしょうね。
貿易会社で働く、阿宝のビジネスパートナー。
阿宝を凌ぐほどに、恋も仕事も情熱的でまっすぐ。
陰で支える玲子とは、愛し方以外もすべて対照的だけど、いがみ合うことなく、お互いに尊重し合う関係が素敵だった。
仕事面でも人を恨むことなく、前進あるのみ。
はじめは、キャンキャン吠える子犬だったけれど、向こう見ずなところも、可愛らしく見えてきて。
強情過ぎないかと突っ込みたくもなったけれど、妥協せずに限界まで挑戦する姿にはアッパレ。
ちょっと不憫な魏宏慶に対しても、うやむやにしない竹を割ったような性格が好きだった。

やはり同士として戦ってきた阿宝。
内に秘めていられず、だだ洩れてしまう阿宝への愛も可愛らしい。
白黒つけたい性格で、阿宝の諦め方も汪明珠らしかった。
運命という名のご縁、すれ違いを描くのもとても巧いカーウァイ。
仮に魏宏慶が一緒になれたとしても、心の中には阿宝が居続けたでしょうね。
突如、黄河路にあらわれた高級レストラン「至真園」の店主。
ミステリアスな虎視眈々とした姿は、まるで女豹のよう。
一番人気があった女主ではないでしょうか。
徐々に明かされる闇が深すぎて、鎧のように纏うコートが痛々しかった。
すべてを知りながら、人の弱みに付け込む強慕傑って、数少ない本当に嫌なヤツでしたね。

壮絶な別れを経験したA先生。
阿宝にA先生と同じニオイを感じつつ、つかず離れずの距離を保ち続けた聡明さ。
期限付きで黄河路に来た李李にとって、ささやかなアバンチュールだったのでしょうか…
受け入れがたい過去を抱え、華やかながら儚げに見える生き様が美しかった。
仮に阿宝と一緒になれたとしても、鏡映しのようにA先生がチラつき、うまくはいかなかったでしょうね。
はじめましての俳優さんだらけで、ワクワク、ドキドキ。
観終わってみれば皆ハマリ役、いくつもの不安要素がまるで嘘のような満足度。
混沌とした時代の愛と浪漫を描き続ける
今なおカーウァイに魅かれるのは、舞台やジャンルは変われど、根本は変わらないからなんでしょうね。
日本でも失いつつある、お馴染みの人情や仁義の世界も、いつも以上にキレイな仕上り。
悲恋だけど希望もある、次のステップへと飛躍していく女性たち。
考えてみれば、10年かけて映画15本分相当分のドラマって、かなりオトク。
いつものカーウァイが、わかりやすく詰まっていたけど、ドラマはきっと最初で最後なんだろうな…
中国ドラマ「逐玉」の感想です 大好きな田曦薇と、今や安定株といっていい張凌赫の共演は、楽しみにしていたものの、このケミ爆発は想定内。 「星漢燦爛(2022)」と同じ脚本家さんとのことで、血しぶきも想定済みでしたが、何より ... ]]>
中国ドラマ「逐玉」の感想です
大好きな田曦薇と、今や安定株といっていい張凌赫の共演は、楽しみにしていたものの、このケミ爆発は想定内。
「星漢燦爛(2022)」と同じ脚本家さんとのことで、血しぶきも想定済みでしたが、何より驚いたのは、愛の不憫枠が大き過ぎたこと。
特に後半は、次々と明かされる不憫枠エピソードの合間に、将軍カップルのイチャコラを垣間見る感じでした。
というわけで、キャスト表順に不憫な男たちをまとめてみました。

確かに男主2なんだけど、驚くほどに存在感が薄過ぎた。
「紅き真珠の詩(2024)」張晋然のごとく、長玉への思いを秘めつつ、謝征と共に助けあっていくのかと思いきや…
文武両道の才を備え、強靭で忍耐強い人物像も、演出不足もあってか、ただの煮え切らない男にしか見えなかった…
祖父の太傅李径と板挟みの憐れさもあまり伝わらず…
そもそも李径しだいで、17年前の惨劇も避けられたのではないのか…
聡明なのに、過去も現在もお付き人を誤った祖父を捨てきれなかった悲劇。
描き方しだいでは、もっとファンも多かっただろうに、謝征の好敵手にもなりきれず、憐れというよりもはや残念枠。

「逐玉」は序盤から、まるで短劇豪華版のようだと感じたのは、名短劇を撮った監督さんだからなんですね。
しかも「命がけブライダル(2022)」「虚顔(2022)」「風月変(2023)」と私の好きな作品ばかり。
しまいには、「風月変」みたいな銀髪ロングで鄧凱が登場しちゃうもんだから、やっぱ短劇みたいじゃんって…
まさか監督と再タッグだったとは…
俞浅浅命過ぎて、媚薬を盛られてないのに常に乱れ過ぎ。
ソンジュンっぽい鄧凱の艶めきを予想以上に堪能しまくることに…
いろんな意味で宝児の教育上よろしくないけど、実の息子すら殺めようとする鬼も、最期はただただ愛の不憫枠。

謝征とのブロマンスも素敵だった公孫。
武力行使できる他のキャラたちと違い、非力な文人の一生懸命さゆえなのか…
優良な策士にありがちな高みの見物ではなく、公主のために捨て身になるだけで健気に見えてしまう。
謝征の公主抱はあたりまえだけど、公孫なら拍手してしまうみたいな…
もっと不憫なBEキャラいっぱいなのに、公孫が公主に近づけない理由を明かした時、なぜか一番泣けた。

どことなく北村 一輝っぽいイケオジ、謝征の伯父であり育ての親。
将軍カップルは最大の敵と復讐心を燃やすも、実は一番苦しんで生きてきた人ではないか。
愛する人、妹、大切な肉親や仲間を失いながら…
そして、ある意味もう失いかけている甥。
17年前の真相は、一番知られたくないけれど、どうせ暴かれるなら謝征であって欲しかったのかも。
自らも騙されたにも関わらず、そうせざるを得なかった懺悔心。
怒りや愛の矛先をどこに向けたらよいのか、わからなかったようにも見え、沈黙を貫く姿は痛々しくも漢だった。
飄々と生き、孫の懐安まで罪を犯すことになる李太傅が、ますます悪代官にしか見えん。

長信王の息子(世子)。
人間不信にも見えるけど、兄だけは盲信。
血のつながりはないのに、クレイジー過ぎる兄弟。
結局は兄に裏切られるも、傍若無人ぶりは愛に飢えた次男坊といった感じで、愛おしさもあり。
完全降伏する最期は、まさに漢。
もっと本物の愛を知る姿も見たかった。
王星越っぽいと思ってたけど、子役出身のベテラン君なんですね。

借金取りだったはずが、いつのまにか長玉の従順な家来に。
常に長玉ファースト、長玉にひそかに思いを寄せながら、将軍カップルを見守る良き兄貴分。
絶対に勝ち目のない謝征を目の当りにしながらも、離れられないせつなさは格別でしたね。
実は魏厳の子でなかった魏宣。
魏厳が自分より可愛がり、劣等感を抱いていた謝征をかばうという、まさかの最期。
恩を感じながらも、息子として認めてもらえず、母に対しても冷たい魏厳を嘆き悲しむような捨て台詞。
捨て台詞を吐かれた後の魏厳の表情も不憫過ぎて…
17年前の惨劇の後は、自分だけ幸せになるのを拒んでいるようにも見えた魏厳。
息子のような謝征と魏宣に、うまく愛情を注ぐのは至難の業だったのでしょうね。
父の愛情を知らない魏宣と、うまく愛してあげられなかった魏厳。
不憫過ぎる父子ですが、魏宣の母の存在が、謝征と魏宣の成長に、よい影響を及ぼしたことだけは確かですね。
長玉の元婚約者。
元青がブラコンなら、こちらは超マザコン。
35話、将軍府での将軍カップルとの再会は、脚本の秀逸さを感じましたね。
傲慢母も亡くなり、頼れる親族もなく、職まで失う不憫な男でした。
ちなみに、当初は何昶希が演じていたけど、BLドラマに出演したのがよろしくないとかで、AIによって顔だけ朱贊錦に置き換えられたんだとか。
どちらの俳優さんにとっても、これまた不憫な話です…
真相が明らかになるにつれ、私が一番不憫さを感じたのは魏厳。
奪われた上に、目の前で最愛の淑妃を失うなんて、壮絶不憫過ぎ。
荘厳な中に隠された愛と悲しみ…
謝家や長玉の両親に対しては許されないことをしたけれど、誰かが悪役を引き受けなければならなかった…
17年前の惨劇が、最善の苦肉策だったようにすら思える魏厳の自白。
謝征や魏宣、李太傅との孤高なやり取りの中には、いろんな感情が渦巻いていたんだなと。
厳屹寛の内面演技を観直してみると、また新たな「逐玉」が見えてくる気がします。
解釈間違いあったらゴメンナサイ。
中国俳優「趙弈欽」「厲嘉琪」のドラマ紹介です 「風月変(2023)」で久々に趙弈欽(以下イーチン)観たけど、やっぱエエ男。 古装劇は似合わないのかなと思ってたけど、艶めきオーライでイーチンの魅力がいっぱい。 そして、変わ ... ]]>
中国俳優「趙弈欽」「厲嘉琪」のドラマ紹介です
「風月変(2023)」で久々に趙弈欽(以下イーチン)観たけど、やっぱエエ男。
古装劇は似合わないのかなと思ってたけど、艶めきオーライでイーチンの魅力がいっぱい。
そして、変わらぬ鹿賀丈史似…
イーチンといえば、3回共演している厲嘉琪。
お初は「流星花園2018(2018)」だったけど、主演の沈月より気になる存在でした。
チャオ・イーチン
趙弈欽(赵弈钦)
1997年05月31日生
リー・ジャーチー
厉嘉琪
1997年8月28日生
同い年でケミ抜群のふたり。
待って、私の青春

6人の男女の18歳から28歳までの10年間を綴った青春群像劇。
李歌洋や魏哲鳴も主演していて、今観てもなかなかの豪華キャスト。
99%のカノジョ

どケチなCEOと、ストレスで別人格が現れるメイクアップアーティストとのロマンス現代劇。
社会人のふたりがどんなケミで魅せてくれるか期待したのですが、女主のキャラが苦手であまり好印象でなく…

未上陸の古装劇。
「99%のカノジョ」が残念だったので、こちらに期待して…
中国ドラマ「承歓記」の感想です 「十二封書(2025年)」など、泣けるという感想を目する作品も、そこまで心が震えず… 涙腺センサーがおかしいのでは?と思う今日この頃。 考えてみれば、すごい感情に振り回された「承歓記(20 ... ]]>
中国ドラマ「承歓記」の感想です
「十二封書(2025年)」など、泣けるという感想を目する作品も、そこまで心が震えず…
涙腺センサーがおかしいのでは?と思う今日この頃。
考えてみれば、すごい感情に振り回された「承歓記(2024年)」を視聴してからではないか…
というわけで、最近のドラマ生活に多大な影響を及ぼしていると思われる女主の母、劉婉玉を検証してみました。
2024年公開、楊紫(ヤン・ズー)演じるヒロイン、麦承歓の家族の絆や成長を描いた、日本でいう朝ドラみたいな作品。
「承歓記」といえど、過干渉な母、劉婉玉の激しい感情の起伏が物語の根幹といっていい。

母親から自立したい承歓なのに、過剰に干渉してくる母。
そんな母には頭が上がらない父。
この過干渉は本当に承歓のためなのか、はたまた自分の欲や見栄のためなのか。
長男麦承早(承歓の弟)もいるのに、なぜ長女である承歓に対してだけ執拗なのか。
中国ドラマでは、こういう理解し難い毒母がたびたび登場しますが、婉玉はこれまで観た中でもズバ抜けている。
「ひど過ぎて笑えてくる」というレベルではなく、「もう嫌気がさして胸が苦しくなる」ほど。
これまで一番の嫌悪キャラは「瓔珞(2018年)」喜塔腊 爾晴でしたが、そんな生温いものではない。
はるかに超えてきたのが婉玉です。
そんな「承歓記」ですが、なぜ完走できるのでしょう。
それは、巧みな脚本の起承転結にあります。
元々、婉玉あっての「承歓記」ですが、後半はもはや「婉玉記」といっても過言でないくらい婉玉がヒロイン化していきます。
滅茶苦茶これでもかというくらい、婉玉には感情をかき乱されるのですが、最後はちょっと同情しちゃったりして…
ここまで感情を揺さぶって来る脚本ってなかなかないですよ。
あれほど嫌気がさしていた婉玉なのに、視聴後はよい余韻しかない「承歓記」。
これはマジで、脚本の秀逸さと、婉玉役演じた何賽飛の演技力の賜物。
ただ、問題は物語の中盤にかけて、思っている以上に心がダメージを受けていたようで…
血生臭い戦シーンを観ているわけでもないのに、ありえないくらいに胸を締め付けてくる。
この息苦しさは何ですかって、今までにない不思議な感覚。
肉体を傷つけられてるわけでもなく、言葉の暴力かというと、それだけでもない。
娘のためといいながら、次は何を仕出かすつもりなのか…
目に見えない婉玉の気迫が、とにかく空恐ろしい。
しかも、家庭内だけでなく、公共の場でも人目も後先も考えずにオンになる爆破スイッチ。
母といえど、もう人間とは思えぬ婉玉なのに、承歓も承早もいい子過ぎるから、これまたせつない。
そんな婉玉視聴後は、血の飛び散るようなシーンを観ても、以前より平気な気が…
感動的なシーンも以前ほど、涙腺が緩まない気が…
残虐シーンに関しては、中国ドラマに慣れてきたという可能性もあります。
感動的なシーンに関しては、こんなとこで泣くの?ってとこで妙にジーンと来たり。
元々、世間とはズレ気味だった感動のツボが、顕著になっただけなんですかね…
いずれにせよ、婉玉によって涙腺センサーに、何かしらの変化があったことは確かなよう。
そんな婉玉を演じ切ったのは何賽飛(ホー・ツァイフェイ)さん。
はじめは役の嫌悪感しかなったものの、徐々にここまで嫌悪感を抱かせるって、ある意味すごくないか。
物語の後半に差し掛かる頃には、スゴイというより実はモノスゴイ女優さんなんではないか、と思い始めました。
他の女優さんだったら、これほど凄みはなかったはず。
終盤は、もしや歌手なの?と疑いましたが、なんと越劇女優さんでした。
越劇とは、京劇に次ぐ中国2大劇種のひとつ。
どうりで歌がうまいわけですね。
エンディング曲も承歓演じる楊紫とデュエットしてます。
楊紫も歌うまいんですよね。
ちなみに、こちらに楊紫のOSTも少しまとめてあります。
何賽飛は、若い頃もとっても別嬪さん。
婉玉の生い立ちも、ちょっと自身と重なる部分があったのかもしれません。

とりとめのない記事になってしましましたが、何が言いたいのかというと
ということです。
劉婉玉に勝る嫌悪キャラは当分の間現れないでしょうが、嫌悪感もMAXですが、同じ振り幅で感動ももたらしてくれます。
承歓パパと姚志明の奇妙な関係にも癒されますよ。
「承歓記」観ていない方は、熱き母婉玉を是非…
