中国ドラマ「承歓記」の感想です
「十二封書(2025)」など、泣けるという感想を目する作品も、そこまで心が震えず…
涙腺センサーがおかしいのでは?と思う今日この頃。
考えてみれば、すごい感情に振り回された「承歓記(2024)」を視聴してからではないか…
というわけで、最近のドラマ生活に多大な影響を及ぼしていると思われる女主の母、劉婉玉を検証してみました。
「承歓記」とは
2024年公開、ヒロイン麦承歓の家族の絆や成長を描いた、日本でいう朝ドラみたいな作品。
「承歓記」といえど、過干渉な母、劉婉玉の激しい感情の起伏が物語の根幹といっていい。

母親から自立したい承歓なのに、過剰に干渉してくる母。
そんな母には頭が上がらない父。
この過干渉は本当に承歓のためなのか、はたまた自分の欲や見栄のためなのか…
長男麦承早(承歓の弟)もいるのに、なぜ長女である承歓に対してだけ執拗なのか。
中国ドラマでは、こういう理解し難い毒母がたびたび登場しますが、婉玉はこれまで観た中でもズバ抜けている。
「ひど過ぎて笑えてくる」というレベルではなく、「もう嫌気がさして胸が苦しくなる」ほど。
これまで一番の嫌悪キャラは「瓔珞(2018)」喜塔腊 爾晴でしたが、そんな生温いものではない。
はるかに超えてきたのが婉玉です。
なぜ完走してしまうのか
そんな「承歓記」ですが、なぜ完走できるのでしょう。
それは、巧みな脚本の起承転結にあります。
- 起:前半
婉玉の過干渉ぶりにおったまげながらもストーリーに引き込まれる。 - 承:中盤
婉玉への嫌気がMAX。でもせっかくここまで観たのに離脱はもったいない。 - 転:後半
承歓と婉玉が和解。良い意味で感情が揺さぶられる。 - 結:終盤
婉玉の生い立ちが明かされ、真の意味で婉玉を理解する。
元々、婉玉あっての「承歓記」ですが、後半はもはや「婉玉記」といっても過言でないくらい婉玉がヒロイン化していきます。
滅茶苦茶これでもかというくらい、婉玉には感情をかき乱されるのですが、最後はちょっと同情しちゃったりして…
ここまで感情を揺さぶって来る脚本ってなかなかないですよ。
涙腺センサー崩壊の原因
あれほど嫌気がさしていた婉玉なのに、視聴後はよい余韻しかない「承歓記」。
これはマジで、脚本の秀逸さと、婉玉役演じた何賽飛の演技力の賜物。
ただ、問題は物語の中盤にかけて、思っている以上に心がダメージを受けていたようで…
血生臭い戦シーンを観ているわけでもないのに、ありえないくらいに胸を締め付けてくる。
この息苦しさは何ですかって、今までにない不思議な感覚。
肉体を傷つけられてるわけでもなく、言葉の暴力かというと、それだけでもない。
娘のためといいながら、次は何を仕出かすつもりなのか…
目に見えない婉玉の気迫が、とにかく空恐ろしい…
しかも、家庭内だけでなく、公共の場でも人目も後先も考えずにオンになる爆破スイッチ。
母といえど、もう人間とは思えぬ婉玉なのに、承歓も承早もいい子過ぎるから、これまたせつない。
そんな婉玉視聴後は、血の飛び散るようなシーンを観ても、以前より平気な気が…
感動的なシーンも以前ほど、涙腺が緩まない気が…
残虐シーンに関しては、中国ドラマに慣れてきたという可能性もあります。
感動的なシーンに関しては、こんなとこで泣くの?ってとこで妙にジーンと来たり。
元々、世間とはズレ気味だった感動のツボが、顕著になっただけなんですかね…
いずれにせよ、婉玉によって涙腺センサーに、何かしらの変化があったことは確かなよう。
何賽飛という女優
そんな婉玉を演じ切ったのは何賽飛さん。
はじめは役の嫌悪感しかなったものの、徐々にここまで嫌悪感を抱かせるって、ある意味すごくないか…
物語の後半に差し掛かる頃には、スゴイというより実はモノスゴイ女優さんなんではないか、と思い始めました。
他の女優さんだったら、こんなに凄みはなかったはず…
終盤は、もしや歌手なの?と疑いましたが、なんと越劇女優さんでした。
越劇とは、京劇に次ぐ中国2大劇種のひとつ。
どうりで歌がうまいわけですね。
エンディング曲も承歓演じる楊紫とデュエットしてます。
楊紫も歌うまいんですよね。
若い頃もとっても別嬪さん。
婉玉の生い立ちも、ちょっと自身と重なる部分があったのかもしれません。

さいごに…
とりとめのない記事になってしましましたが、何が言いたいのかというと
- 「承歓記」はおすすめ作品
- ただし、心して観ないと承歓の母、婉玉にメンタルがヤラれる恐れあり
- 婉玉演じる何賽飛はモノスゴイ女優さん
ということです。
劉婉玉に勝る嫌悪キャラは当分の間現れないでしょうが、嫌悪感もMAXですが、同じ振り幅で感動ももたらしてくれます。
承歓パパと姚志明の奇妙な関係にも癒されますよ。
「承歓記」観ていない方は、熱き母婉玉を是非…

- 麦承歓 楊紫
- 毛詠欣 (親友)許齢月
- 劉婉玉 (母)何賽飛
- 麦来添(父)姚安濂
- 麦承早 (弟)張耀
- 陳淑珍 (祖母)呉彦姝
- 姚志明(上司)許凱
- 辛家亮 (元カレ)牛駿峰
画像は公式サイト・SNSからお借りしています
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