『逐玉』to 不憫枠

まるで「愛の不時着(2019)」大ヒットの再来かってくらい、湧いていた「逐玉(2025)」。

大好きな田曦薇と、今や安定株といっていい張凌赫の共演は、楽しみにしていたものの、このケミ爆発は想定内。

星漢燦爛(2022)」と同じ脚本家さんとのことで、血しぶきも想定済みでしたが、何より驚いたのは、愛の不憫枠が大き過ぎたこと。

特に後半は、次々と明かされる不憫枠エピソードの合間に、将軍カップルのイチャコラを垣間見る感じでした。

というわけで、キャスト表順に不憫な男たちをまとめてみました。

2025成長株 to 張凌赫

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愛の不憫枠たち

李懐安(任豪)

確かに男主2なんだけど、驚くほどに存在感が薄過ぎた。

紅き真珠の詩(2024)」張晋然のごとく、長玉への思いを秘めつつ、謝征と共に助けあっていくのかと思いきや…

文武両道の才を備え、強靭で忍耐強い人物像も、演出不足もあってか、ただの煮え切らない男にしか見えなかった…

祖父の太傅李径と板挟みの憐れさもあまり伝わらず…

そもそも李径しだいで、17年前の惨劇も避けられたのではないのか…

聡明なのに、過去も現在もお付き人を誤った祖父を捨てきれなかった悲劇。

描き方しだいでは、もっとファンも多かっただろうに、謝征の好敵手にもなりきれず、憐れというよりもはや残念枠。

齐旻(鄧凱)

「逐玉」は序盤から、まるで短劇豪華版のようだと感じたのは、名短劇を撮った監督さんだからなんですね。

しかも「命がけブライダル(2022)」「虚顔(2022)」「風月変(2023)」と私の好きな作品ばかり。

しまいには、「風月変」と同じ銀長髪で鄧凱が登場しちゃうもんだから、やっぱ短劇みたいじゃんって…

まさか監督と再タッグだったとは…

俞浅浅命過ぎて、媚薬を盛られてないのに常に乱れ過ぎ。

予想以上に鄧凱の艶めきを堪能しまくることに…

いろんな意味で宝児の教育上よろしくないけど、実の息子すら殺めようとする鬼も、最期はただただ愛の不憫枠。

あんだけクレイジーだったのに、結局は浅浅の愛だけあればいいんかいって。

公孫鄞(李卿)

謝征とのブロマンスも素敵だった公孫。

武力行使できる他のキャラたちと違い、非力な文人の一生懸命さゆえなのか…

優良な策士にありがちな高みの見物ではなく、公主のために捨て身になるだけで健気に見えてしまう。

謝征の公主抱はあたりまえだけど、公孫なら拍手してしまうみたいな…

もっと不憫なHEでないキャラいっぱいなのに、公孫が公主に近づけない理由を明かした時、なぜか一番泣けた。

魏厳(厳屹寛)

どことなく北村 一輝っぽいイケオジ、謝征の伯父であり育ての親。

将軍カップルは最大の敵と復讐心を燃やすも、実は一番苦しんで生きてきた人ではないか。

愛する人、妹、甥…

大切な肉親や仲間を失いながら…

17年前の真相は、一番知られたくないけれど、どうせ暴かれるなら謝征であって欲しかったのかも。

自らも騙されたにも関わらず、そうせざるを得なかった懺悔心。

怒りや愛の矛先をどこに向けたらよいのか、わからなかったようにも見え、沈黙を貫く姿は痛々しくも漢だった。

飄々と生き、孫の懐安にまで過ちを犯させる李太傅が、ますます悪代官にしか見えん。

随元青(林沐然)

長信王の息子(世子)。

人間不信にも見えるけど、兄だけは盲信。

血のつながりはないのに、クレイジー過ぎる兄弟。

結局は兄に裏切られるも、傍若無人ぶりは愛に飢えた次男坊といった感じで、愛おしさもあり。

完全降伏する最期は、まさに漢。

もっと愛し、愛される経験をして、守るべきものがあることで強くなってく姿も見たかった。

王星越っぽいと思ってたけど、子役出身のベテラン君なんですね。

金爺(李殿尊)

借金取りだったはずが、いつのまにか長玉の従順な家来に。

常に長玉ファースト、長玉にひそかに思いを寄せながら、将軍カップルを見守る良き兄貴分。

絶対に勝ち目のない謝征を目の当りにしながらも、離れられないせつなさは格別でしたね。

魏宣(高銘辰)

実は魏厳の子でなかった魏宣。

魏厳が自分より可愛がり、劣等感を抱いていた謝征をかばう、まさかの最期。

恩を感じながらも、息子として認めてもらえず、母に対しても冷たい魏厳を嘆き悲しむような捨て台詞。

捨て台詞を吐かれた後の魏厳の表情も不憫過ぎて…

17年前の惨劇の後は、自分だけ幸せになるのを拒んでいるようにも見えた魏厳。

息子のような謝征と魏宣に、うまく愛情を注ぐのは至難の業だったのでしょうね。

父の愛情を知らない魏宣と、うまく愛してあげられなかった魏厳。

不憫過ぎる父子ですが、魏宣の母の存在が、謝征と魏宣の成長に、よい影響を及ぼしたことだけは確かですね。

宋硯(朱贊錦)

長玉の元婚約者。

元青がブラコンなら、こちらは超マザコン。

35話、将軍府での将軍カップルとの再会は、脚本の秀逸さを感じましたね。

傲慢母も亡くなり、頼れる親族もなく、職まで失う不憫な男でした。

ちなみに、当初は何昶希が演じていたけど、BLドラマに出演したのがよろしくないとかで、AIによって顔だけ朱贊錦に置き換えられたんだとか。

どちらの俳優さんにとっても、これまた不憫な話です…

さいごに…

17年前の惨劇の真相が明らかになるにつれ、私が一番不憫さを感じたのは魏厳。

荘厳な中に隠された愛と悲しみ…

謝征や魏宣、李太傅との孤高なやり取りの中には、いろんな感情が渦巻いていたんだなと。

厳屹寛の内面演技を観直してみると、また新たな「逐玉」が見えてくる気がします。

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