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『十二封信』to『 Love Letter 』

十二封信(2025)」

そこまで評価が高いのは知らず、イーラン青春4部作の締めとして視聴するつもりでした。

つらい日々を過ごす男女が、手紙のやり取りで心の拠り所を求める…みたいな物語だと思っていたのですが、35年の時空を超えてやり取りされる十二通の手紙のお話で、実はファンタジーでした。

まさかの泣けないまま終了

泣けるという情報は得ていたものの、2025年豆瓣、国内恋愛ドラマの中で最高評価を獲得、という事実を知ったのは視聴後。

お約束の家庭内暴力満載でお涙ちょーだいものかと思いきや、どうやらそれだけではないよう…

話が進むにつれ、つらさに涙というより、心震わすシーンが待っているのだなと期待するも、待てど暮らせど…

気付けばあっけなく最終話エンディング。

1話1通のエピソード構成だとばっかり思ってたし、開けてびっくりのファンタジー、最終話エピローグがなければ、拍子抜けしたままだったことでしょう。

ストーリーについては、魔翻訳ゆえに没頭感がなかったのか…という疑問も残るので、上陸時にもう一度しっかり観ようと思っています。

「Love Letter」を彷彿

ストーリーはさておき、観終わってまず思ったのは岩井俊二監督「Love Letter(1995)」のオマージュじゃん。

中国や韓国などアジア圏で、今なお愛され続ける名作。

「Love Letter」は、亡くなったフィアンセを忘れられないヒロインが、彼の卒業アルバムの名簿で見つけた、昔住んでいた住所へポスト投函することからはじまる物語。

既になくなっているはずの住所なのに、フィアンセと同姓同名の藤井樹から便りが返ってくるミステリー。

フィアンセの学生時代と現代が、交互に展開。

酒井美紀と柏原崇の「白線流し(1996)」コンビが繰り広げる学生時代が秀逸で、ヒロイン演じる脱アイドル中山美穂の透明感も忘れられません。

  • 赤いポスト
  • ありえない手紙
  • 謎の老人
  • 文面に嫉妬する男主
  • 過去と未来のエピソードが交互に展開
  • 光と音楽を駆使した映像美

一方、「十二封信」は、一通のラブレターからはじまる物語。

大きな赤いポストを通じて、正体不明の未来人とのありえない手紙のやりとり。

男主が手紙の内容に嫉妬したり、過去の秘密の鍵を握る認知症の老人。

そして、主カップルのプラトニックな愛が、痛いほどに感じられる音楽と光の演出。

ファンタジーか否かの違いはあるものの、謎めきを残しつつ、ミステリアスに展開していく姿は、まさに「Love Letter」そのもの。

原作はネット小説のようですが演出も含め、スタッフは明らかに「Love Letter」に影響を受けたに違いありません。

というわけで、興奮さめやらぬうちにと、さっそく「Love Letter」を開封。

公開から30年経って、ストーリーも把握しているのに、こっちのほうが断然泣けるのは何故でしょう。

『Love Letter』韓国で愛される理由

5月WOWOW上陸の朗報

ちょうど魔翻訳視聴で「十二封信」終盤に差し掛かったあたりで、5月WOWOW上陸の朗報が…

邦題「十二通の手紙」で放送予定とのこと。

昨年の「雲之羽(2023)」張凌赫のように、まだ知名度低めの周翊然で、旋風を巻き起こす気かとも思ったのですが…

実は今年2026年4月、開局35周年の「WOWOW」。

35周年のアーティスト特集をしたり、WOWOWは特集の企画力が昔から素晴らしい。

「十二封信」の35年と「WOWOW」35周年がマッチしたゆえの上陸なんですね。

  • 2025年晩夏公開
  • まだ知名度低めの周翊然主演
  • 「35」に纏わるストーリー
  • 岩井俊二オマージュ

これまでも岩井俊二の特集を組むことも多かったWOWOW。

「十二封信」は、2026年の35周年に向けて、WOWOWがオファーしたのではと思えるほどに、条件が揃い過ぎている…

2025年公開なのに舞台が2026年設定なのも、唸りたくなるところです。

キャストが秀逸

泣けなかったから、駄作というわけでは決してなく…

物語は1991年と2026年、過去と現代をを行き来するように展開。

特に1991年を演じる周翊然と王影璐の全身全霊の演技なしには語れない。

お初の王影璐は、予想通りの女優さんだったし、何より周翊然のこれまでにない役昇華が素晴らしい。

生死をさまようような戦慄の中、つかの間の恍惚感を抒情的な美しさで映し出す光の演出。

そして2026年の未来の子供たちを演じた鄭合恵子と任宥綸。

まさか、このふたりが出演しいるとは思わなかったので、トクした気分。

特に任宥綸は、三枚目的な役しか観たことがなかったので、皆さまの涙を誘ったと思われる眼鏡男子が、とても新鮮でした。

泣けない理由

映像美も演出も申し分ないようなのに、何故泣けなかったのでしょうか。

考えられるのは、やはり魔翻訳による台詞の弱さ。

あとは、ありきたりのような展開の過去の秘密が解ける演出が、イマイチだったのかもしれません。

WOWOW上陸したら、真っ先に再確認したいと思います。

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