『ヴィンチェンツォ』OST&感想
IromegaR評価
法に代わって悪党を裁く、マフィア弁護士の愛の物語(全20話)
빈센조/Vincenzo(2021)
ここから先はネタバレもあるのでご注意下さい
「ヴィンチェンツォ」OST
「ヴィンチェンツォ」感想
ソン・ジュンギ、テギョン、クァク・ドヨンらどのようにまとめるのか興味深々でしたが、豪華キャストの新たな一面を引き出す監督の手腕に圧巻。
「太陽の末裔」も悪くはなかったけど、やはりちょい悪オトコがよく似合うソン・ジュンギ。
「優しい男」のマルに再会できたら幸いと思っていたのに、マルどころか「トキメキ成均館スキャンダル」のヨリムまで垣間見ることができ、怒りで鼻がヒクヒクするこれまでの特徴的表情もなく、コミカルも新鮮で始終息を呑む美しさ。
並ぶだけで絵になるチョン・ヨビンとのクールビューティなケミにも感服。
悪役が目新しいテギョンは、好青年との2面性のギャップに見事にやられたし、最近は愛に飢えたぶっ飛び役続きのクァク・ドヨンはもはや安定感。
ノーメイクの自然美ユン・ボギンと、これまにない性悪ぶりのキム・ヨジンらオンマ女優の熱演ぶりも見事でした。
ぐんぐん魅せられた初回に反し、ちょっと退屈なクムガ・プラザの住人たちとのシュールなおふざけ続きの前半は、実は後半の神々しい世界へと続く、なくてはならない前座で、中盤折り返し地点母の死から一気に豹変するヴィンチェンツォと加速するストーリー。
ハードボイルドの中にも隙のない笑いを盛り込み、ドン引きするほどに超越したブラックユーモアとあふれる爽快感。
ダイナミックで残酷でありながらも、クスリと笑える適度な脱力感で落とし込む、独創的なパク・ジェボムの脚本を、研ぎ澄まされた独特のセンスで、リーガルにとどまらないマルチジャンルにまとめ上げたキム・ヒウォン監督。
雄々しい中でもイケメンたちの美しさが際立っていたのは、やはり女性演出だからですよね。
キム・ヒウォン監督、次回作も楽しみです。
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