『秘密』キスシーン感想
秘密(全16話)
비밀
Secret
2013 KBS
IromegaR評価
ストーリー
キスシーン
ケミストリー
演出:イ・ウンボク、ペク・サンフン
脚本:チェ、ホチョル、ユ・ボラ
出演:チソン、ファン・ジョンウム、ペ・スビン、イ・ダヒ
放送前には予想されていなかった高視聴率、KBS演技大賞7冠受賞
恋人を事故で失ったことからはじまる愛と復讐劇
後に「キルミー・ヒールミー」で再共演を果たす主演2人のケミが素晴らしい
キレイな映像美とテンポのよい展開に最後まで引き込まれる秀作
ここから先は超ネタバレのためご注意下さい
「秘密」感想
「ただ愛する仲」を見ていたら、同じユ・ボラ脚本の「秘密」を無性に振り返りたくなって再視聴。
キャスト
「キルミー・ヒールミー」でも再共演することになるチソンとファン・ジョンウムのケミがとにかくイイ。
ミニョクとユジョンの距離の縮まり方も絶妙で、つらい過去を抱えているという設定でありながらもキレイ過ぎる2人。
「私たち結婚しました」のイメージが強かったファン・ジョンウムのユジョン役はとっても意外で、女優魂を感じた作品でもあります。
「君の声が聞こえる」とヒット続きのセヨン役イ・ダヒの妖艶な美しさ。
ハマり役過ぎて、いまだに悪役のイメージが強いドフン役ペ・スビン。
ミニョクの秘書グァンス役チェ・ウンは、「トッケビ」でのチョイ役でもやはり目を惹くイケメンぶりでしたが、ミニョクのイケメン秘書だったんですね。
このイケメンコンビも見どころの1つです。
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」では狂気じみた母を演じていたキム・ミヨンも、娘を失った母親役として登場。
こうやって振り返ると意外なキャストに出会えたりするのも楽しいですね。
脚本×演出
悪人のように見えるセヨンやドフンも、実はミニョクやユジョンと同じように傷を抱えており、素直には生きられない深層心理。
4人の心理描写とドキリとさせられる名言の数々。
愛する人のためにすることが、実は傷つけてしまうことになる惨事の連続。
ドフンの母の行動など、終盤も惹きつける結末までの過程もホントに素晴らしかったです。
脚本家チェ・ホチョルの大まかなストーリーに、ユ・ボラが色づけしていくという作業だったようですが、料金所で働くユジョンの設定からミニョクの結末まで、計算され尽くした見事な脚本。
最後までキャストに愛情を注ぐ丁寧な脚本はいまだに健在ですね。
そして打ち出の小槌のごとく次から次へと展開していく様に、いつの間にか吸い込まれるのはいくのは、演出力にも秘密があり。
演出は脚本家キム・ウンスクと「太陽の末裔」「トッケビ」「ミスター・サンシャイン」と連続ヒットを飛ばす売れっ子イ・ウンボク。
当時キム・ウンスク「相続者たち」とイ・ウンボク「秘密」は、同時間帯のライバル同士でした。
放送前から話題の「相続者たち」の視聴率を上回ったことで、この頃からキム・ウンスクは、イ・ウンボクが気になっていたのかもしれません。
後の作品でもよく見られるとにかく目を惹く四季折々の映像美とカメラワーク。
イ・ウンボクなしでは語れないほど、本当に「秘密」の演出は今見ても素晴らしい。
放送前はキャストの豪華さで「相続者たち」のほうが注目度も高かったようですが、今では売れっ子のキャストやスタッフの集結を考えると夢のような作品。
そして今見ても色褪せない秀作です。
「秘密」キスシーンまとめ
キスシーンはそれほど多くはないのに、ミニョクとユジョンが惹かれ合う演出が素晴らしい。
チソン ファン・ジョンウム
(ミニョク×ユジョン)
第12話キス
セヨンに不当な扱い受けたユジョンに、怒りと愛おしさが入り交じった強引なキスをするミニョク。
徐々に惹かれ合っていくのに素直になれない2人。
台詞なしゆえに切なさ増す名キスシーン。
第14話キス
笑顔を見せてくれたユジョンへのお礼のおでこキス。
キスしそうでしないじらす演出も多く見られましたが、ファン・ジョンウムはキスしたくなるような素敵なおでこの持ち主ですよね。
一見わがままっぽいミニョクですが、ユジョンに母性を求めているようでもあり、余計なことは一切言わない素敵な男です。
第15話キス
別れることを決意しながら最後の一夜を共に過ごす2人。
ユジョンの火傷跡まで全てを受け入れるミニョク。
目覚めて独りぼっちのミニョクが切な過ぎました。
最終話キス
ラストは2人のケミが大爆発の再会キスシーン。
ミニョクはお金だけでは幸せにはなれないけれど、不幸を回避する術を知るホントに素敵な男性でした。
ユジョンに名前を呼ばれることで、すべてから解放されるミニョク。
じらすミニョクと幸せそうなユジョンが印象的なラストキス。