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チョン・ヘインまさかの大ブレイク『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

IromegaR評価
 (5)
視聴前
ソン・イェジン5年ぶりドラマカムバック

ソン・イェジンをアン・パンソク監督が撮るだけでもすごいのに、相手役はさらに驚きのチョン・ヘイン。
時期尚早チョン・ヘインに不安を抱きつつも、アン・パンソクマジックに期待して。

視聴終了
やはり裏切らないアン・パンソク監督

映画のような映像美、音楽、主演選びも秀逸で、相変わらず社会風刺も忘れない。
原題「something in the rain」、どちらかというと忌み嫌われる雨、さりげない日常も特別に変える洒落た小物使い。
アン・パンソク組お馴染みの名バイプレーヤーたちも健在。

よくおごってくれる綺麗なお姉さん (全16話) JTBC 2018

キスシーン

可愛いポッポが多いことで、よりリアルさが増す演出。
2人のケミのよさが際立っていましたが、濃厚キスがなかったのは唯一残念な点。
濃厚キスがいつも話題になる監督としても1度くらいはジュニの男らしいキスを撮りたかっただろうし、ジナもそんなキスを待っていたはず。
力量不足を感じたキスシーンさえ上手くなったらば、最強の男となり得るであろうチョン・ヘイン。
今回は全体的にソン・イェジンがリードしてあげている感が強かったですが、いつか成長したチョン・ヘインがリードする再共演も期待したいところです。

チョン・ヘイン × ソン・イェジン
(ジュニ × ジナ)

4話

1泊2日のジナの出張に同行しての海でのファーストキス。
弟のような存在が恋人に変化するさまが、うまく表現されていました。
きらめく水面、光の演出も素敵なシーン。

5話

つき合いはじめてジュニの部屋を訪れてのキス。
30歳にしてあんな初々しいキスができるチョン・ヘイン可愛すぎます。
米国でもプレイボーイ設定のジュニ、気持ちが通じ合った後のキスなら、監督もきっともっと濃厚なキスを期待していたと思うのですが、キスするだけで精一杯のチョン・ヘインもなかなか撮れない貴重な画ですね。

花札、ワインボトル、髪結い…心憎い小道具の数々。
アン・パンソクがコアラキスを撮るのは意外でしたが、会社の階段でのポッポや初夜の描き方、彼の手にかかるとフツーの恋愛もロマンチックに仕上がりますね。
韓国ドラマ史上初めてではないかといわれる飛行機キスも。
ジナのマンション前での別れを惜しむポッポなんて、ホントにリアル過ぎ。

6話

ジナの部屋でのポッポや、いつものレストランでクム代理にバレてしまうポッポ。
慌てるジナがとにかく可愛らしい。
旅行先のジュニの友人の彼女達にも受け入れられてしまう素直なジナお姉さんの魅力あふれる回。
友人の彼女の中にはチョ・スヒャンもいましたね。
ソン・イェジンが一番印象的なキスに選んだ白樺林でのキス、回想シーンで改めて知るジュニが恋に落ちた瞬間や初外泊の秘話も。

8話

元カレと交通事故を起こしながらも、ジュニ宅へお泊まりすることになったジナへの安堵と和解のポッポ。
ジュニのポッポも対して「이게 다야?」と、いつもの調子を取り戻すジナが可愛過ぎました。
スマホに吹き込んだ録音が、仲直りきっかけのアイテムになるのも粋な演出です。
病院更衣室や病院帰りの車内でのやりとりなど、絶妙な間合いで繰り広げられる、お互いを思いやるリアルさ。
何かとしでかすジナが、毎回ジュニに許しを請うシーンもいつもリアルです。

9話

ジュニの姉に関係を認めてもらえ、嬉しさのあまりジュニに飛びつくエレベーターキス。
何歳になっても恋をすると周りが見えなくなってしまうリアル。
ジナの強さと友情の深さ、ギョンソンの親心にホロリとする回です。

10話

母の骨折でなかなか会えなかったジナが、ジュニ宅を訪れてのポッポ。
顔の見えない電話でのやり取りにもリアルがいっぱい。
ジナへの思いを素直にサラリと口にするジュニはやはり魅力的。

11話

ジュニ宅に訪ねてきたジナの母の存在を隠すため、嘘をついて自宅へ帰そうとするジュニへ、車に乗り込む前のジナから幸せいっぱいのキス。
しかし結局は修羅場と化し、ジナの母の前でも気丈なジュニが健気でたまらなかったです。
母と一緒に帰宅しようとする、ジナからの口づけは感慨深いものがありました。
そんな事がありながらも、ランチ後会社へ戻る途中でジュニからのおふざけポッポも。
つらさと甘さが絶妙なバランスで構成されたストーリーも魅力でした。

12話

ジナのお見合い発覚後、夜の散歩に出掛けてのキスシーン。
緑色の傘と美男美女、雨の夜をこれほどまでに甘く優雅なひとときへと導く演出力に感服。
長回しで繰り広げられる久々に無邪気な2人の時間。

15話

満員のエレベーターの中で、こっそりと手繋いで幸せそうだったジュニ。
まさかジナの誕生日が別れの日になろうとは…。
雨の中のジュニの男泣きシーンもせつなかったですが、ジナも誕生日の度にせつない思いをしていたんでしょうね。
よく晴れた空を見上げ、ジュニとの花見キスシーンを回想するジナ。
ふとした瞬間に頭をよぎる懐かしい思い出の演出が、自然と月日の流れを感じさせました。

最終話

スンホの結婚式で帰国し、ジナと再会することで、ジナへの思いを再確認するジュニ。
かつて自分が住んでいた配置のままのスンチョルの部屋で、怒濤のように押し寄せるジナとの思い出。
鮮烈に回想されるキスの数々ですが、ビールキスのジナとジュニががセクシー過ぎ。
そして済州島で素直になれたジュニが、再びジナを手にしてのキス。
雨と黄色い傘が、一瞬にして2人の空白の時間を埋めました。
2人を微笑ましく見つめる、ジナを支えてきたクム代理のワンカットも胸を打ちます。
大きな夕陽が2人の愛と縁の深さを物語るように、ダイナミックかつ優雅に名曲に乗せて迎えるラストキス。

感想

ソン・イェジン、チョン・ヘイン、チャン・ソヨン、チョン・ユジン

アン・パンソク|キム・ウン

変わった題名と赤い傘のポスターに惹かれ、主演を確認したらば綺麗なお姉さん役であろうソン・イェジン。
ドラマなんて珍しいなと思っていたら、さらに驚くことにソン・イェジンの横にはチョン・へインの名が。
絶対見たいと心待ちにしていたところに、アン・パンソクの演出だと知り、キャスティングやポスターのお洒落さに納得。
期待を裏切らず1話からドハマりします。

「密会」のユ・アイン、「風の便りに聞きましたけど」のイ・ジュンに続き、今回若手イケメンに選ばれたチョン・へイン。
「ディア・ブラッド」の時から映画などでもちょくちょく見かけ気になってはいましたが、まさかアン・パンソク作品に出演するとは。
ブレイクしないはずがないですよね。

とはいえ、大役をうまくこなせるか期待と不安が入り交じりながらの視聴でしたが、結果的には杞憂に終わりました。
というか、予想以上の仕事ぶりでした。

前半は大女優との共演に緊張しているふうにも見えましたが、後半は感情をコントロールするのが難しくなっていくジュニを熱演していました。
特に14話のバッグハグシーンは、不甲斐なくやるせないジュニがせつな過ぎました。

自身と似ている部分も多いというジュニ役。
機が熟してアン・パンソク監督のお呼びが掛かるなんて、ほんとラッキーボーイです。
チョン・ヘインの演技がとても高く評価されましたが、ソン・イェジンとの共演とアン・パンソク監督の演出ゆえに、チョン・ヘインという原石が強い輝きを放ったように感じました。

あまり背の高い印象はなかったのですが、ジナをすっぽり包み込む男らしさは物語のポイントに。

スーツもかっこよく着こなす大人びた青年かと思えば、箸が上手く持てなかったり、ヤキモチを焼いたり、甘えてポッポをおねだりしたり、犬のように可愛い年下男子。

首を傾げたり、片眉を上げて下から見上げたり、ジナへの優しい眼差し、怒っていても笑っていてもどんな時も真っ直ぐなジュニ…
表情豊かにいつも新鮮な一面を見せてくれて、もっといろんなジュニを見ていたいと思わせる演技でした。

そしてユン家の問題児、綺麗なお姉さんことジナ役のソン・イェジン。
かつて恋していたオールドミスほど共感度が高いであろうヒロイン。

いくつになっても恋は盲目にしますが、だからといって家族や仕事…年齢的に無邪気に恋にだけに走れない大人の女性としての立場。
「個人の趣向」で演じたケインにオトナとしての魅力が加わり、綺麗でかつ恋人の前では可愛くなる30代女性を見事に演じていました。

歌ったり踊ったり、「어머!어머!」驚いたり、襲われたり、怒ったり、泣いたり、とにかく忙しい役どころでしたが、ジュニをはじめいろんな人に叱咤されながらも、成長していく姿には共感もしつつ、もどかしさもありました。

何となくハン・ガインに似ているんだなあ、と今回思いましたが、「太陽を抱く月」でキム・スヒョンとイマイチだったのは、顔ケミだけではなかったのだなと改めて感じました。
最近のイケメンは顔が小さく女優泣かせですが、チョン・へインとソン・イェジンは全く気にならないほどにケミがよかったので。

脇を固める俳優さんもアン・パンソク作品ではおなじみの俳優さんばかり。
チャン・ソヨン(ジナの親友)をはじめ、ユン家のガン細胞キル・へヨン(ジナの母)、クールな魅力がたまらないチョン・ユジン(ジナの職場同期)、イ・ファリョン、ソン・ジョンヨン、パク・ヒョックォンはジナの職場上司として、前作とは違った顔を見せてくれました。
何気にキム・ジョンヨン(ユン家の近隣住民)がカメオ出演していたり、キム・チャンワン(ジュニの父)の登場が次の新たな展開を期待させたり、キャストでワクワクさせる演出も魅力的でした。

その他にもイ・ジュヨン(ジナ後輩)、オ・リュン(ジナ元カレ)と皆独特の存在感がありましたが、中でもジナの弟役のウィ・ハジュンが印象的。
後半はユン家の長男として決めてくる素敵な役どころでしたが、早くも主演ドラマが決まりしたね。
チュ・ミンギョン(クム代理)もジナのよき理解者として、最後までいい仕事をしてました。

一生の中でこれほどまでに愛し合えたなら、サッドエンドもありかもなんてすら思えるほどに、怖いくらいに幸せすぎる前半。
覚悟はしていたけれど、予想以上にせつな過ぎて息が詰まるほどの後半。

社会風刺も忘れないアン・パンソク作品ですが、今回の社会の闇は「セクハラ」。
「密会」のように2人で問題を乗り越えていくストーリーなのかなと思っていたので、ちょっと意外な展開でした。

ジュニを愛し、愛されることで強くなっていく、ジナの成長の物語でもありましたが、後半はまさにジュニの成長の記録。
聖人のようだったジュニが感情を抑えきれなくなっていく姿は、不安でせつなくもあり、人間らしくほっとする部分もありました。

ジュニのおかげ、ジュニのために、ジュニのように変わっていったジナでしたが、結局は人一倍強い自尊心と責任感が強いジュニ自身を苦しめることに。
何度となくジナに誘いを断られ、徐々に自分のふがいなさに追い込まれていくジュニ。
お互いを思うほどに、思いを口に出来なくなっていく危うさ。
ジュニが壊れてしまわないために必要だった空白の年月。
失う者がないゆえに、お互いの思いの丈をぶつけ合えた再会。
最終的には強くなったジナに、改めて弱かったのは自分だったのだと気付かされるジュニ。

ジナがジュニを忘れられないのは当たり前ですが、ジュニはなぜ何度と裏切られた面倒くさい女に執着するのか。
答えは、やはり「ユン・ジナだから」。

甘さだけを求める視聴者には、後半はもどかしい展開だったかもしれませんが、自分の過ちを認め、どんなジナも丸ごと受け入れられるジュニの誠実さと懐の深さ。

本当の愛とはお互いに変化しながらも成長し合える関係。

赤い傘からはじまったジュニの愛が、いろんな経験と空白を乗り越えさらに大きくなり、すべてを洗い流すような雨と黄色い傘でまた新たにはじまるラスト。

終盤はジュニの魅力を最大限に生かす、チョン・へインのために書かれた脚本のようでした。

そして、相変わらず視聴後すぐに見返したくなる、映画のような映像美。
曲の持つストーリー性も大切にするアン・パンソク。
今回のオールドミュージックもいい感じで、台詞がなくても想いが伝わるシーンが沢山ありました。
1曲丸ごと使うことで、2人の甘い時間をゆったり丁寧に描きながらも、テンポよく進んでいくストーリー。

ジナのマンション前での別れのやり取り、エレベーター、花札、ワイン、ビール…
原題とは全く違う英題にあるように、イイ予感も悪い予感もさせる雨と3色の傘。
音楽や小道具による、2人の想いや関係性を伝える演出ぶりは、今回も舌を巻く上手さでした。

劇中で合間に挟んでいた多くの朝焼けの描写は、すべてラストシーンにつながっていました。
ジナをすっぽり包み込む、ジュニの大きな愛を象徴するかのような夕陽。
アン・パンソク集大成といった感じの、名曲と長回しで迎えるラスト。

予告通りいつも魂を揺さぶってくるアン・パンソク。
今回も視聴後は、他の作品が物足りなくなるほど、中毒症状が出てしまいましたが、早くも次回作が楽しみです。

OST

イ・ナミョン

レイチェル・ヤマガタの甘美な歌声が胸に響くオリジナル楽曲と数々のオールドミュージック。
台詞なしのシーンでもキャストの気持ちを代弁するように流れる厳選されたBGM。

長年アン・パンソク監督とタッグを組んできたイ・ナミョン音楽監督による極上のOST。

メインテーマ

OST Part. 1「Something In The Rain」Rachael Yamagata / 레이첼 야마가타」

レイチェル・ヤマガタが歌うタイトル曲。
3話の告白未遂、7話のジナのスマホの録音に気付くシーン、11話でジナの母に諭されるシーン、14話のバッグハグシーンなど、ジナに真っ直ぐ過ぎるジュニが、心震えるシーンで流れていました。

キスシーン

OST Part. 2「La La La」Rachael Yamagata / 레이첼 야마가타」

4話のファーストキスからラストキスまで、包み込むような歌声とピアノの旋律が甘い2人の時間を演出していました。

名場面

「Stand By Your Man」Carla Bruni

イタリア出身のカーラ・ブルーニが歌う「スタンド・バイ・ユア・ウーマン」。
タミー・ワイネットが1968年に発表したカントリーミュージックのカヴァー。
雨の傘のシーンなど、「La La La」とセットで流れることも多く、最初から最後まで、劇中一番多く流れていた楽曲かもしれません。


「Save The Last Dance For Me」Bruce Willis

ハリウッド俳優、ブルース・ウィリスが歌う「ラストダンスは私に」。
アメリカのコーラスグループ、ドリフターズのカヴァー。
1話のジナとジュニの再会シーンや3話のお互いの思いを確信する飲み会で手を繋ぐシーンなど、ジュニの登場を予感させるテーマ曲のように、前半よく流れていました。
音楽監督イ・ナミョンのアレンジによる口笛ヴァージンも2人の甘いひとときを彩っていました。


「Be Somebody’s Love」Rachael Yamagata / 레이첼 야마가타

レイチェル・ヤマガタが作詞作曲したオリジナル楽曲。
ジュニが父と再会し泥酔する13話ではじめて流れ、ジュニが雨の中歩きながら涙する15話など、次第に疲弊していくジュニと、どことなくすれ違う2人のせつなさをあらわすように流れていた哀愁漂う曲。

名場面(OST未収録)

「내가 제일 잘 나가 / I AM THE BEST」2NE1 / 투애니원

2016年解散した女性ヒップホップグループ、2NE1が歌う「私が一番イケてる」。
1話の会社飲み会後の残業中、憂さ晴らしするようにジナが踊っていた曲。
自分を卑下するように生きていたジナの応援歌のような曲。


「Give Me All You Got」Raphael Lake

12話でジナがお見合い中、ジュニが行っていたジムのBGM。
ジナが何かやらかしていることを暗示させ、自分の側で落ち着いて欲しいジュニの願いがこもっているような曲。


「Line in the Sand」Daniel Braunstein

13話で父親との仲を取り持とうとするジナに激怒し、ジュニが1人泥酔するお店のBGM。<br />「Line in the Sand」一線を越えてはならない警告を示す言葉ですが、度が過ぎたジナのやらかしに対するジュニの思いが詰まったような曲。

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