愛と別れのテーマはよいのですが-『今、別れの途中です』ストーリー感想
『今、別れの途中です』ストーリー感想
IromegaR評価
ネタバレにご注意
チャン・ギヨンが入隊を発表、制作発表会を事前収録したり、放映権が販売されたりと、制作前から騒がしかった作品。
年下男子ものを既に演じたことのある2人なのに、何故ソン・ヘギョ×チャン・ギヨンなのか、ちょっと疑問もありました。
ソン・ヘギョは「ボーイフレンド」スヒョンとは正反対、上司である友人を支える立場となりましたが、相変わらずの冷血仕事人間。
パク・ボゴムと同じくチャン・ギヨンとのケミも微妙、キム・ジュホンとの再演でさらに「ボーイフレンド」感が否めず。
「WWW」モゴンのような、すべてを兼ね備えたフリーな年下男子は、チャン・ギヨンのハマり役のはずなのですが。
強過ぎる眼光にサイコパス感が隠し切れず、「ボーンアゲイン」と同じ食傷気味といわざるを得ない残念感。
むしろビッグネームが仇となったような作品で、ふたりの新たな魅力が感じられないような役にキャスティングしたのも、敗因のひとつともいえるでしょう。
このふたりである必要があるのか、と視聴中に疑問を抱くことも多く。
監督は「浪漫ドクターキムサブ2」を演出したイ・キルボク。
同じ「浪漫ドクターキムサブ2」で活躍した、キム・ジュホン、ユン・ナム、パク・ヒョジュは、贔屓しているのかと思うほどに、メインのふたりよりも輝きを放っていました。
ファッション業界が舞台でありながら、華やかさがイマイチなのはソン・ヘギョ主演っぽいけれど、回想や同じセリフを繰り返すあまり好みでない演出が多過ぎ。
10年前とリンクする許されない恋というのもあり、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「花様年華」のような胸を熱くなる瞬間も期待したけれど、ヨンウン×ジェグクカップルからの感動は皆無。
脚本は伏線評価が高かった「ミスティ」のジェイン。
ふたりの出会いやヨンウンの新ブランド名など、運命的な強い絆を描く計算されつくされたストーリー、別れをサッドエンドと捉えない、数々の名台詞から学んだものは多かったですが、結局一周回って振り出しに戻してしまうようなラストの一言。
ジスクやミスクカップルに比べ、結局メインカップルは何をしたかったのか…
2人のロマンスだけでは完走できないほどなのに、極めつけのように不完全燃焼で迎えるラスト。
感動どころか、他のカップルとは異なり、何一つ進展していないままのふたりの姿に、拍子抜けしてしまう「愛の不時着」よりも微妙な作品として残りました。
2022年1月独占配信開始
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