ネトフリオリジナルでは珍しいラブコメで楽しみにしていた作品は、期待を裏切らなかった。
ウ・ドファンのメロ視聴は、時期尚早なのでは?と思った「偉大な誘惑者」シヒョン以来かな。
あの頃のウ・ドファンの笑みは、どこか裏がありそうな嫌な感じだったけど、ヘジョの笑みは同じ裏がありそうでも心地よい。
こういうちょっとした違い、肩の力が抜けたような成長がたまらない。
イ・ユミは「力の強い女 カンナムスン」ではじめて観た時から、スゴイ女優を感じていたけれど、同じようなパワフル女子も、パク・ボヨンやハン・ジミンのように、全身から放つオーラが本当に素晴らしい。
嫌いで別れたわけでない、元カップルの絶妙な空気感。
ウ・ドファンの魅力を存分に引き出していた。
もう30歳なのが驚きだけれど、これからも注目していきたい女優さん。
「リンク」が残念過ぎたホン・ジョンチャン監督だったれど、「彼女の私生活」のごとく、ラブコメ演出はやっぱ神がかっている。
やはり、沈黙で魅せる緊張度高いラブシーンは極上。
アン・パンソクにも通じていてすごく好き。
そして、ウォン・カーウァイや岩井俊二も彷彿させる映像美。
エンドロールもママス&パパスの「夢のカルフォルニア」まで乗せたら、まるで「恋する惑星」。
今年は、新作初ドラマ「繁花」の公開から、レスリー・チャンを匂わせる「涙の女王」、そして「Mrプランクトン」まで、WKW感じる機会が多過ぎた。
ちょうどひと回りするような時期に差し掛かったともいえるけど。
そしてヘジョにいちいちカッケー台詞を言わせるチョ・ヨンの脚本。
再タッグ「サイコだけど大丈夫」オ・ジョンセの使い方も巧し。
最近はハルモニ役も増えた、鬼ママキム・ヘスク氏のストレス発散になりそうなほどの雄たけびもまた良し。
キム・スジンとの掛け合いも最高だね。
顔ぶれがとにかくすごいけど、アン・ソクァンのお店は「ビッグ」を連想させたね。
フンを助けるジョンは、チェ・グァンロクかなと思いきや、アレックス・ランディという違う方みたいです。
ギリシャ語で、プランクトン=目的もなくさまよう または 放浪者。
ルーツを持たずに生まれたミスター放浪者ヘジョ。
ヘジョの台詞が、フンの格言にすり替わっているのはウケたけど、メッセージ性の強いチョ・ヨン。
ユ・ボラにも劣らぬ作品力に今後も注目です。
原題 | 플랑크톤 Mr. Plankton |
公開日 | 2024.11.8~ Netflix |
演出 | ホン・ジョンチャン(ディア・マイ・フレンズ) |
脚本 | チョ・ヨン(サイコだけど大丈夫) |
出演 | ウ・ドファン(ヘジョ) イ・ユミ(チョ・ジェミ) オ・ジョンセ(オ・フン) キム・ヘスク(ポム・ホジャ/フン母) キム・ミンソク(ユ・ギホ/ヘジョ助っ人) イエル(ボンスク/ヘジョ恩人) オ・デファン(ワン・チルソン/暴力団) キム・スジン(ホジャ義妹) イ・ヘヨン(チェ・ヨンジョ/ヘジョ養父) チョ・ハンチョル(コ・ジェグン/山暮らし元営業マン) アレックス・ランディ(ジョン・ナ/ホジャ部下) イ・ダヒ(ノ・ヤンヒ/チルソン婚約者) キム・ギョンイル(チルソン部下) ナム・ミジョン(妊婦) アン・ソクファン(多福スンデスープ店主) パク・ジヨン(多福スンデスープ息子嫁) チョン・スンギル(ヘジョ担当医) キム・ソンファ(ジェミ担当医) ソン・ジェリョン(警察官) ソン・ユヒョン(ヘジョ養母) イム・チョルス チョン・ソンチョル |