『ザ・キング』キスシーン感想
ザ・キング(全16話)
The king: Etarnal Monarch
SBS 2020年
日本初放送:Netflix 2020年4月
IromegaR評価
ストーリー
キスシーン
ケミストリー
演出:ペク・サンフン、チョ・ジヒョン
脚本:キム・ウンスク
出演:イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファン
交錯してはいけないパラレルワールド
大韓帝国皇帝が下した決断と時空を超えたファンタジーロマンス
ここから先は超ネタバレのためご注意下さい
「ザ・キング」感想
キャスト
イ・ミンホ(イ・ゴン役)
それほどテンションが上がる俳優さんではないですが、除隊後復帰の環境のよさにとにかく驚きました。
やはりトップ俳優待遇…。
ヒットメーカー「相続者たち」の脚本家キム・ウンスクからのオファーなら断る理由がないですよね。
同じキム・ウンスク作品「太陽の末裔」でソン・ジュンギも華麗なる復帰をしましたが、除隊後は男前度が上がる俳優さんは多いですが、美しくなる俳優さんは珍しい。
「30代に入り心にゆとりをも持って仕事や人と接することができるようになった」という内面変化が、画面にあらわれているようでもありました。
20代の頃ガツガツしていていけ好かない俳優さんって、突如こんなふうに化学反応を起すことがありますが、これからはますます期待したくなる俳優さんに一変しました。
「これまでのキャラの延長線上」なんて評されていましたが、個人的にはオレ様キャラではない落ち着きのあるジェントルなゴンは、これまでに見たことのないイ・ミンホで、新たな俳優人生の幕開けを感じさせました。
30代に入っても王子様になれるイ・ミンホスゴ過ぎ。
キム・ゴウン(チョン・テウル/ルナ役)
「トッケビ」以来のキム・ウンスク脚本家との再タッグ。
イ・ミンホにばかり注目が集まっているようにも思いますが、キム・ゴウンなしでは語れない作品です。
イ・ミンホ同様に、キム・ウンスク作品を断る理由が見つからない女優さん。
イ・ミンホが今一番共演してみたかった女優さんでもあったようです。
不自然なメイクながらキュートさに驚かされた「トッケビ」のウンタクと違い、クールなかっこよさとゴンにだけ見せる可愛らしさが魅力のテウル。
ゴンがよく撫でたふわ毛のヘアも控えめなメイクも、大人っぽくなったキム・ゴウンの自然美を際立たせていました。
キスもハグも受け止めるのが上手すぎて、悪評のつけようがない完璧さ。
涙を流すシーンもとても多かったですが、どれもひとつと同じ泣き顔がなく、ゴンが白馬に乗って助けに来るシーンをはじめ、キム・ゴウンでなければ見られない名シーンが沢山ありました。
テウルとは相反するルナの虚無感もさすがでした。
ウ・ドファン(チョ・ウンソプ/チョ・ヨン役)
イ・ミンホのライバル役と思いきやむしろ超ブロマンス。
シーンによっては、イ・ミンホが喰われるほどの存在感を放っていました。
「君を守りたい」の学生役も衝撃でしたが、免疫ができていたようで、今回の変貌ぶりにはそこまでのショックはなかったですが、見事な二役ぶりでしたね。
意外な役どころも、しっかり魅せてくれることを改めて証明してくれました。
訛りも上手だし、相変わらず鼻の上のホクロもセクシー。
一気に知名度が上がったようなので、時期尚早気味だった「偉大な誘惑者」に続く主演作もまたありそうな予感。
今後の活躍が楽しみです。
- キム・ギョンナム(カン・シンジェ役)
テウルに思いを寄せる家族のような存在
作品ごとに異なる顔をみせてくれる超売れっ子 - チェ・ウンチェ(ク・ソリョン役)
ゴンが見向きもしなかった大人っぽい山本美月似の女性総理
ライバルというよりはテウルの正義と純愛を引き立てるのになくてはならない存在でした - イ・ジョンジン(イ・リム役)
あまりにも違和感がなくて怖いくらいにイ・ゴンの宿敵にぴったり、やはり悪役がよく似合います - ユン・ジュマン(イ・リム手下役)
「ミスターサンシャイン」「僕を溶かしてくれ」と右腕役が多いですが、最近はチョイ役でいろんな作品で見かけますね - キム・ヨンスク(ノ・オクナム役)
名ハルモニ女優、イ・ミンホとのケミも抜群 - キム・ヨンジ(ミョン・ナリ役)
「ミスターサンシャイン」ではホタル役、ウンソプとはハッピーエンドでした - カン・ホンソク(チャン・カミエル役)
テウルの課に配属される新人刑事
「キム秘書はいったいなぜ?」「ホテルデルーナ」など名シーンスティラーの仲間入り - ソ・ジョンヨン(ソン・ジョンへ役)
最近はシビアな母親役も増えてきました
ゴンの母親としての姿も見てみたかったですね - チョ・ジェユン(射的屋役)
カメオ出演でしたが、ゴンとテウルのデートに彩りを添えていました
演出×脚本
イ・ミンホの復帰作であり、脚本はキム・ゴウンとも再タッグのキム・ウンスク。
話題性はたっぷりで、韓国放送終了後に即配信というNetflix初の試みであったものの「愛の不時着」にはおよばず。
王道ともいえるの「愛の不時着」よりはわかりずらいのかもしれませんが、個人的には断然こちらの方が興味深く、展開の見えないストーリーに、時代を先取りするキム・ウンスクのすごさを感じました。
「太陽の末裔」以来、映像が美しい監督たちとタッグを組んできたキム・ウンスク。
「ミスター・サンシャイン」も残虐ながら深く心に残るのは、映像美によるものといっても過言ではありません。
今回は「太陽の末裔」のペク・サンフン監督でしたが、とにかく映像の美しさとカメラわりの新鮮さで、あれよあれよと気付いたら6話。
ストーリー的にはパラレルワールドの説明だけで、ほとんど展開していない始末なのに、妙に満足感がある不思議な映像マジック。
とにかく主演2人のこれまでにない美しさと成長ぶりに、吸い込まれていました。
淡々と進みながらもいつの間にか引き込まれてしまうのが、キム・ウンスクの世界ですが、ストーリーだけでなく演出の重みを改めて感じましたね。
「ザ・キング」=イ・ミンホと聞いただけでも、ドンピシャでかなりノックアウトだったのに、初回からマキシムスの登場に頭がクラクラ。
この2020年に白馬の王子を設定するキム・ウンスクと、違和感なく見事に応える恐るべしイ・ミンホ。
イ・ミンホの瞳やキム・ゴウンの一重など、出演者の容姿をいじるウィットに富んだ台詞も相変わらずだし、キム・ウンスク作品お馴染みメンバーのカメオ出演も楽しい。
そして、どこかノスタルジックさを感じさせる竹林、雷、笛や公衆電話などの演出。
イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファン、キム・ギョンナムと落ち着きある4人の存在が、シックで煌びやかな作品に仕上げていました。
最終話のヨンとゴンの銃撃シーンは、「トッケビ」のキム・シンと死神をも超えるかっこよさでしたね。
次元を超えた永遠の愛が描かれ、ダンの世継問題が気になるラストではありましたが、沢山のスピンオフもありえそうなほどに、深いストーリー。
「ホテルデルーナ」といい、最近は素敵なファンタジーが多いですね。
「ザ・キング」キスシーンまとめ
イ・ミンホ キム・ゴウン
(ゴン×テウル)
5話キス
恋愛経験の有無を問い挑発してくるテウルへのキス。
テウルはじめての大韓帝国で、まさかのファーストキスでした。
テウルの肩にもたれかかるゴンが可愛かったですね。
9話キス
言いたいことがあふれそうな時はキスするものと諭すゴン。
公務員だから従うと、すぐにキスで返すテウル。
ウィットに富んだ会話の中に盛り込まれるキスは、キム・ウンスクらしい演出。
10話キス
次元を超えて会いに来たゴンが花と愛の言葉と共に残したキス。
設定も映像もとってもキレイで、口数の少ないテウルも印象的。
2人の涙も美しかったですね。
12話キス
ゴンの部屋で治療を受けて眠るテウルのおでこにするキス。
打ち首にするという脅しにも動じないテウルへのキス。
キスだけでなく、何気ないやり取りのケミが最高の2人です。
12話は白馬の王子ゴンがテウルを救い出すシーンなど見どころ満載でしたね。
15話キス
ルナに刺され車椅子散歩中のテウルの前髪をくしゃくしゃするゴン。
前髪を直してあげるゴンのおでこにキスするテウル。
添い寝シーンなど、女性の髪に触れるしぐさが自然過ぎて怖いイ・ミンホです。
最終話キス
次元を超えてやっと会いに来たゴンの唇を塞ぐテウル。
話したいことがあり過ぎて9話のゴンの教えに従うテウルが愛らしい。
一番艶めかしいようにも感じた管制室でのキス。
12話の打ち首キス同様、大きなイ・ミンホの背中で魅せるラストキス。
お気に入り名シーン
11話から12話にかけてのテウル救出シーン。
ソウルの街を軽快に疾走する白馬の王子と未来の皇后の美しすぎる涙。
アスファルトの上で刀を振り回すありえない残虐シーンでありながら、ロマンチックに描くスタッフの力量を見せつけられるシーン。
MAMAMOOサファのパワフルな歌声に乗せ、ゴンがテウルを抱きしめるシーンは圧巻。
キスシーンだけなく、引き込まれるような素敵なハグシーンも多いドラマでしたが、ロマンスシーンの不自然になりすぎない絶妙な間合いは、イ・ミンホならではのもの。
これまでの王子役の集大成のような作品でした。
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